不眠の子守唄

書評ブログ。たまに本以外も。読書は海外文学、音楽は洋楽多め。

歴史

歴史っぽいことについてのカテゴリーです。歴史本の紹介もあります。

学習まんが『日本史探偵コナン』評価・レビュー【小学校低学年にはおすすめ!】

◆この記事は◆ 『日本史探偵コナン』(小学館)を読んだので、その評価について書きます! 小学生の親戚にプレゼントする本を考えていた時に、小学館から『日本史探偵コナン』という学習漫画が出ていることを知りました。 私自身、小学生時代に学習漫画はよく…

岩明均『雪の峠・剣の舞』こそ、戦国マニアの選ぶ最高の歴史マンガである

私はいわゆる戦国マニアなのだが、戦国マニアとして一番推したいマンガが、岩明均の『雪の峠・剣の舞』である。 岩明均というと一番の代表作は『寄生獣』だが、『ヒストリエ』などの作品に見られるように歴史への造詣が非常に高い。 (寄生獣にも「ギョエ~…

アケメネス朝・ササン朝のリアルを知れる一冊―青木健『ペルシア帝国』書評・感想

最近読んだ新書の中で面白かったのが、青木健氏による講談社現代新書の『ペルシア帝国』である。 軽妙にして深遠、今年の世界史ジャンルの新書では今のところ一番面白いかもしれない。ということで、今回はこの本について紹介をしたい。 本書が描く対象 アケ…

『信長公記』で戦国大河ドラマの復習をするー「麒麟が来る」を観て思う

大河ドラマ『麒麟が来る』を観ている。録画して見ているので若干流れに乗り遅れている感があるが、長良川の戦いで斎藤道三が高政(義龍)に討たれるのをようやく見終わったところである。 ところで大河ドラマの楽しみ方は色々あると思うが、私はいつも大河ド…

レトロなターン制PCゲームのすすめ 「信長の野望・烈風伝」

ゴールデンウィーク中、部屋の片づけをしていたら棚の奥に眠っていた信長の野望シリーズを掘り出してしまった。そこで、一番好きだった往年の名作「烈風伝」をWindows10でプレイできるのか確認してみたら、BGMがループしないという不具合以外は普通にプレイ…

「宦官のつくり方」ー三田村泰助『宦官』【書評・感想】

家の本棚にある中公新書のバックナンバーを見ていたら、異様に番号が若い本がいくつかあった。 その一つが、この三田村泰助『宦官―側近政治の構造』ーー通し番号で7冊目の中公新書ーーである。(もう一つは宮崎市定『科挙―中国の試験地獄』(中公新書15)だ…

ブタ・牛・昆虫… 動物たちを「裁判」にかけて処刑した文化の謎を解く!?ー池上俊一『動物裁判』書評・感想

最近、各書店の新書売り上げランキングなどで、池上俊一『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』(講談社現代新書)という本が上位にランクインしていることが多い。 この本は30年も前の本なのであるが、どうやら、ラジオ番組をきっかけにある書店が売り出し…

子どもを美術館に連れていけない時に、お薦めの名画集ー「おはなし名画シリーズ」で自宅で美術体験ー

このブログのコンテンツの一つに、「美術館・展覧会」を掲げている。 だが、ブログの記事を書くようになってから、新型コロナウイルスの影響で全く美術館に行けなくなってしまった。というわけで、美術館に行けずフラストレーションがたまっていると同時に、…

「太閤立志伝Ⅴ」をもう一度プレイさせてくれ

大河ドラマ「麒麟が来る」を(後追いで)見ている。 主人公の明智十兵衛光秀たちが、自在に美濃・京都・尾張へと移動していき、ストーリーが進んでいく。実際の戦国時代の移動は、そこまで一筋縄ではいかなかったのではないだろうかと思わないでもないが、「…

新型コロナウイルス流行を歴史と比較するー100年前も「自粛」はあった!内務省史料を読むー

テレビでは新型コロナウイルスのニュースばかりが流れる。 外出自粛・渡航規制など、色々と市民生活への影響も大きい。ここで、一人の歴史好きとして気になるのは、昔の伝染病流行時にはどのような対策が採られていたのだろうか、ということである。 ちょう…

二月革命から十月革命 ロシア革命を学ぶならこの一冊ー池田嘉郎『ロシア革命 破局の8か月』書評・感想

3月8日は「国際女性デー」である。 実はこの「国際女性デー」は、東欧の国々には交際「女性の権利向上のための記念日」以上の存在感を持っている。それは、1917年の国際女性デーにペトログラード(現サンクトペテルブルク)で起きたデモがきっかけとなり、「…

常軌を逸した戦争に駆り立てた観念とは何だったのかー新書大賞・大木毅『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』書評・感想

新書大賞2020も受賞した、大木毅「独ソ戦」(岩波新書)を読んだ。 なるほど新書大賞を受賞するだけのことはあり、面白かった。この本を読んで、考えたことについて記していきたい。 著者について なぜ「新書大賞」をとれたのか? 「世界観戦争」と「収奪戦…

人類の神話はどう分岐した?比較神話学の入門書-後藤明『世界神話学入門』書評・感想

世界の神話は、不思議と似たような関係を持っているものがあるということは、よく知られた事実だろう。 古代メソポタミア時代に成立した人間最古の物語の一つ、ギルガメシュ叙事詩には「大洪水」が描かれており、これの話は、旧約聖書「創世記」中の「ノアの…

エルヴィン・ロンメルとは何者か?立身から死まで描いた伝記ー大木毅『「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨』書評・感想

大木毅「『砂漠の狐』ロンメル」を読んだので、感想を記そうと思う。 結論から言えば、非常に面白い本であったと思っている。 本書の概要ーロンメルとは何者か 物語としての面白さ 「面白すぎる」新書

【中上級者向け】戦国武将の逸話集を読むにはー逸話集まとめー

私事だが、戦国武将の逸話集を読むのを、一時期ライフワークにしていたことがある。いわゆる「戦国マニア」というより「戦国武将マニア」である。 一般的なムック本で戦国武将に関する知識はいくらでも手に入れることができるが、情報の正確性などに不安があ…

日本陸軍を政治史から描いた通史の決定版!-小林道彦『近代日本と軍部 1868-1945』書評・感想

小林道彦『近代日本と軍部 1868-1945』という本が発刊された。さっそく読んだので、感想を記そうと思う。 近代日本と軍部 1868-1945 (講談社現代新書) 作者:小林 道彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2020/02/13 メディア: 新書 この本について 「近代日本…