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読書

  • 2020年4月10日

前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』感想・書評ー「バッタ研究者」奮闘の裏の悲壮な現実

私は大学院生である。それも、世にも珍しい文系大学院生である。 文系大学院生になってから、いつになったら定職に就けるのか不安で不安で仕方がない。ならば大学院など行かなければ良いではないかといわれそうだが、そういわれるとしんどい。 大学院生は大半が研究者(研究職、大学教授など)を目指すわけだが、その競争 […]

  • 2020年4月8日
  • 2023年12月3日

子どもを美術館に連れていけない時に、お薦めの名画集ー「おはなし名画シリーズ」で自宅で美術体験ー

このブログのには展覧会の感想なども書きたいと思っていたのだが、新型コロナウイルスの影響で全く美術館に行けなくなってしまった。というわけで、美術館に行けずフラストレーションがたまっていると同時に、ブログに展覧会の記事を書けないもどかしさもある。 そこで、今回は私がかつてよく読み、美術に関心を持つように […]

  • 2020年4月6日

荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』が面白いージョジョの作者はホラー映画に「癒される」?!

荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』を読んだ。著者はご存知の通り、「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である。 この本は、「ホラー映画の入門書」「おすすめのホラー映画の載ったハンドブック」としても面白いし、また、荒木飛呂彦先生がどのような作品からインスピレーションを得ているのかという点でも非常に興 […]

  • 2020年3月27日

歴代ノーベル文学賞受賞者と、受賞理由まとめ【1901年~2021年】

ノーベル文学賞受賞作家と、受賞理由についてまとめてみました。   ノーベル賞120年の歴史はあまりに長いので、のんびり見たり流し読みしながら見てください。   「ノーベル文学賞受賞作家は(入手できる限り)全員読む」のをライフワークにしてみたいが、どれくらいの時間がかかるだろうか…R […]

  • 2020年3月27日
  • 2025年8月3日

「太閤立志伝Ⅴ」をもう一度プレイさせてくれ

大河ドラマ「麒麟が来る」を(後追いで)見ている。 主人公の明智十兵衛光秀たちが、自在に美濃・京都・尾張へと移動していき、ストーリーが進んでいく。実際の戦国時代の移動は、そこまで一筋縄ではいかなかったのではないだろうかと思わないでもないが、「主人公が移動すること」が「物語の進行」とつながることに意味が […]

  • 2020年3月27日
  • 2025年2月15日

《祝・文庫化》ガルシア・マルケス『百年の孤独』で海外文学の陶酔に浸る【概要・感想】

ガブリエル・ガルシア・マルケス「百年の孤独」という作品がある。同名の酒の元ネタである(多分)。 この作品は、「20世紀の傑作」ランキングなどでたいてい上位にランクインする作品(特にこのランキングでは第一位にランキングしている)であり、その価値は広く認められている。私自身もこの作品は非常に好きである。 […]

  • 2020年3月23日
  • 2025年8月16日

【新書ファンが徹底評価】「新書デザイン考」ーレーベルごとの装丁まとめと個人的ランキングー

新書はよく読む方である。まず大きさがいい。本棚にすっぽり収まる。 というわけで新書はよく買うのだが、ここで新書の主要なレーベルの「デザイン」について独断と偏見で評論してみたいと思う。 岩波新書 まずは、新書の祖、岩波新書から。 (この記事では五十音順で最初になっただけだが) 内容 […]

  • 2020年3月23日
  • 2025年8月3日

勉強が苦手な子を非行少年にしないためにできることー宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』レビュー・感想

昨年の新書の中で一番売れたという、「ケーキの切れない非行少年たち」。はじめて読んだのはずいぶん前だが、ここに感想を記す。 なぜベストセラーとなったか この本が売れた理由の第一は、そのセンセーショナルな題と表紙だと思う。 「ケーキの切れない非行少年たち」という題には、私も惹かれた。 […]

  • 2020年3月8日

二月革命から十月革命 ロシア革命を学ぶならこの一冊ー池田嘉郎『ロシア革命 破局の8か月』書評・感想

3月8日は「国際女性デー」である。 実はこの「国際女性デー」は、東欧の国々には交際「女性の権利向上のための記念日」以上の存在感を持っている。それは、1917年の国際女性デーにペトログラード(現サンクトペテルブルク)で起きたデモがきっかけとなり、「二月革命」としてロシア帝国・ロマノフ朝が倒されたからで […]

  • 2020年3月5日

カート・ヴォネガット『猫のゆりかご』あらすじ・感想ー描く世界に「真実はいっさいない」のか?

カート・ヴォネガット「猫のゆりかご」について感想を記す。 この「猫のゆりかご」を一読した当初は、正直なところあまりよくわからなかったと記憶している。だが、先日「タイタンの妖女」の感想を記したのをきっかけに再読し、この作品についてもだんだん理解が及んできたような気がしてきたので、ここに記事を書くことに […]

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このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。