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読書

  • 2020年3月1日
  • 2025年3月31日

カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』感想・考察ーなぜ、人類は「タイタン」へ行ったのか?

カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」といえば、アメリカのSFの最高傑作のひとつともされる作品である。爆笑問題・太田光の最も愛する作品の一つとしても知られている。 1959年の作品ということもあって、古さを感じる場面は多くある。しかし、今でもSFの古典として輝きを放っていることに疑いの余地はない。今 […]

  • 2020年3月1日
  • 2025年3月31日

カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』あらすじー人類の究極目的と自由意志とは何か?

『タイタンの妖女』の感想を書いたのだが、あらすじが長くなりすぎたのでここで別の投稿として紹介することにした。 「タイタンの妖女」あらすじ 主人公は、マラカイ・コンスタントというアメリカ一の大富豪である。彼は、父の代から続く幸運によって、わずか二代で莫大な富を獲得した人物であった。 彼は、とあるウィン […]

  • 2020年2月29日
  • 2025年8月16日

人類の神話はどう分岐した?比較神話学の入門書-後藤明『世界神話学入門』書評・感想

世界の神話は、不思議と似たような関係を持っているものがあるということは、よく知られた事実だろう。 古代メソポタミア時代に成立した人間最古の物語の一つ、ギルガメシュ叙事詩には「大洪水」が描かれており、これの話は、旧約聖書「創世記」中の「ノアの箱舟」の洪水神話との関連が指摘されているのは有名である。 し […]

  • 2020年2月28日
  • 2025年8月3日

新型コロナウイルスからの隠遁生活を送るなら『デカメロン』を読もう

新型コロナウイルスの蔓延がいよいよ看過できない問題となってきた。 休日も家に籠もることを余儀なくされている人は多々いるだろう。 しかし、暇を持て余すからといって、悲観することではない。いまどきAmazon Prime Videoとか、Netflixとか、暇つぶしのためのインターネットコンテンツはいく […]

  • 2020年2月27日
  • 2025年8月3日

【2024年最新】東京都23区・市町村 図書館蔵書数ランキング

東京近辺に住んでいるなら、区立図書館は気軽に本やCDを借りることのできるサービスとして活用したい公共サービスである。 しかし、どの区立図書館のサービスが充実しているのだろうか。 それを知るためには、東京都立図書館が行っている調査が有益である。 以下、上のリンク先にある平成31年度の調査結果を出典とし […]

  • 2020年2月25日
  • 2025年8月3日

【中上級者向け】戦国武将の逸話集を読むには《常山紀談、名将言行録、明良洪範…》

私事だが、戦国武将の逸話集を読むのを、一時期ライフワークにしていたことがある。いわゆる「戦国マニア」というより「戦国武将マニア」である。 一般的なムック本で戦国武将に関する知識はいくらでも手に入れることができるが、情報の正確性などに不安がある本は多い。 そこで、より多くの・かつ正確な逸話を知りたいと […]

  • 2020年2月24日
  • 2025年3月17日

緻密な悲劇的ミステリー ガルシア・マルケス『予告された殺人の記録』あらすじ・感想

「予告された殺人の記録」は、1982年のノーベル文学賞受賞作家、ガルシア・マルケスの中編である。ガルシア・マルケスといえば『百年の孤独』の存在感が強すぎるが、この作品は作者自身が最高傑作と述べているほど、緻密に組まれた名作である。今回は、この作品について紹介したい。 また、この作品は非常に緻密である […]

  • 2020年2月16日
  • 2025年3月16日

「科学」と「宗教・神」は両立しうるのか?科学者が出した答え 三田一郎『科学者はなぜ神を信じるのか』書評・感想

アメリカでの宗教右派は進化論を否定していたり、宗教と科学はしばしば対立する。とはいえ、わざわざ言う必要もないだろうが、科学者の中には、たとえば敬虔なクリスチャンがいたり、宗教と科学は完全に対立しているわけではない。 「科学」と「宗教・神」は両立しうるのか?ーーそれをテーマにした新書がある。 三田一郎 […]

  • 2020年2月14日
  • 2025年3月17日

中国古典は面白い! 幽玄の中華ファンタジー『聊斎志異』の魅力

漢文が嫌いな人は多いらしい。きっと中学・高校の漢文の授業がつまらなかった、という人が多いのだろう。 だが、中国の古典にはものすごく面白いものも多いと私は思っている。 その最たる例が、この「聊斎志異」である。今回は、もし読者の方が漢文にネガティヴな印象を持っているならばそれを払拭し、「面白い漢文」とし […]

  • 2020年2月12日
  • 2025年3月16日

「耽美主義」を象徴する作品 ワイルド『サロメ』とは【あらすじ・感想】

オスカー・ワイルドという人物は、なぜだかサブカルチャーの世界で何か熱狂的な支持を集めている人物である。その魅力を知るために一冊を選ぶとしたら、私はこの「サロメ」を選ぶ。というのも、この作品こそが短いながら耽美的なワイルドの世界をよくあらわしているからだ。

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このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。