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読書

  • 2020年9月21日
  • 2023年4月17日

ロシア文学入門! 甘酸っぱいようで衝撃的な恋愛小説ーツルゲーネフ『はつ恋』【あらすじ・感想】

ロシア文学と言えばドストエフスキーとトルストイの二大巨頭があまりに有名だが、この二大巨頭の作品を読むのはあまりに骨が折れる。 ーーそんなイメージでロシア文学を敬遠している人も多いかもしれない。 だが、ドストエフスキー作品と対極に属すような、短くて甘美な小説もロシア文学には多い。 その中でも、今回は短く読みやすいにもかか […]

  • 2020年9月21日
  • 2023年4月17日

高橋留美子の短編集は大人にもおすすめ!【高橋留美子劇場】

連載作品すべてがヒット作品という生ける伝説・高橋留美子。 1970年代後半~80年代の『うる星やつら』・『めぞん一刻』に始まり、90年代の『らんま1/2』、2000年代の『犬夜叉』、2010年代の『境界のRINNE』、そして2020年現在連載中の『MAO』と……まだまだ書き続けてほしいマンガ家である。 しかし、どの連載 […]

  • 2020年9月19日
  • 2023年4月21日

「毒親」を描いた珠玉の短編集 萩尾望都『イグアナの娘』【あらすじ・感想】

昨今、「毒親」などという言葉に代表されるように、いびつな家族・親子関係がクローズアップされることが多いように思う。 子供を愛せない親、愛さずに育ったことによる愛着障害、そして愛されなかった子供が親になっても愛し方がわからないという問題…… そのような親子関係を描いた古典的な作品として、少女漫画の […]

  • 2020年9月18日
  • 2023年4月19日

高橋留美子『めぞん一刻』が、今読んでも面白い理由【あらすじ・考察】

親戚の影響で「マンガと言えばあだち充・高橋留美子」という環境で生まれ育った。 この小学館を代表する二大巨頭の代表作はどれも読んだが、小学生の時にはあまり面白さがわからない作品として記憶に残っていたのは、高橋留美子の『めぞん一刻』だった。 今思うと、小学生が読んで面白さがわからないのは無理もない。 しかし、これらの小学生 […]

  • 2020年9月12日
  • 2023年4月21日

読書論の名著『読んでいない本について堂々と語る方法』書評・感想

ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』という本がある。 最初この本を書店で見た時、「変なハウツー本が出てる……」と少し軽蔑した目で見てしまったのだが、一方で、この本に対しての興味を抑えられなかったのも事実であった。 それで実際に手に取ってみたところ、めちゃくちゃ面白かった。 […]

  • 2020年9月10日
  • 2023年4月21日

アケメネス朝・ササン朝のリアルを知れる一冊―青木健『ペルシア帝国』書評・感想

最近読んだ新書の中で面白かったのが、青木健氏による講談社現代新書の『ペルシア帝国』である。 軽妙にして深遠、今年の世界史ジャンルの新書では今のところ一番面白いかもしれない。ということで、今回はこの本について紹介をしたい。 本書が描く対象 アケメネス朝ペルシア サーサーン朝ペルシア 古代ペルシアのロマン 多彩なエピソード […]

  • 2020年9月10日
  • 2024年3月31日

ナボコフ『ロリータ』にまつわる誤解―『ロリータ』【あらすじ・感想】

いわゆる「ロリコン」や「ロリキャラ」あるいは「ゴスロリ」「ロリータファッション」などの「ロリ」というのは、ロシア出身のアメリカの作家ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』に登場する少女ドロレス・ヘイズの愛称「ロリータ」に由来している。 「ロリコン」(ロリータ・コンプレックス)が、未熟な少女を恋愛対象にする成人男性の嗜 […]

  • 2020年9月9日
  • 2022年9月14日

フォークナー『八月の光』あらすじ・感想ー「黒人でも白人でもない」人間の孤独と悲劇

8月中に読み終えたいと思っていた本をようやく読み終えた。 それが、この本。1949年のノーベル文学賞を受賞したことでも知られる、アメリカ文学の大家ウィリアム・フォークナーの『八月の光』である。 折しもBLM(Black Lives Matter)などでアメリカの人種問題が焦点になったこの時期にこの作品を読み終えることが […]

  • 2020年9月5日
  • 2023年4月21日

「小説にしかできない表現」とはー小説はマンガや映画より「優れている」のか?

小説とマンガ、あるいは映画の中で、どれが一番優れているのか? 私は、この問いは愚問だと思う。どの媒体にも優れた点はあり、そもそも比較できるものではないからである。 だが、例えば「小説にしかできない表現はない」という意見があるとしたら、私は絶対に反対する。 「小説にしかできない表現」は確かに存在するのであり、そういう表現 […]

  • 2020年8月2日
  • 2023年4月18日

安部公房『砂の女』あらすじ・考察ー外出自粛の経験から、囚われの男に思いを馳せる

一人でふらっと電車で遠出をする。駅を降りて、見知らぬ街をふらりと歩く。 私は、そういう小旅行が好きだ。でも、そうしていると時々「今、自分が誰かに連れ去られた時、知人や家族は自分を見つけ出してくれるのだろうか?」という不安に襲われることもある。――そう、安部公房の名作、『砂の女』を思い出してしまうのである。 でも、最近に […]