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2020年9月

  • 2020年9月10日
  • 2024年3月31日

ナボコフ『ロリータ』にまつわる誤解―『ロリータ』【あらすじ・感想】

いわゆる「ロリコン」や「ロリキャラ」あるいは「ゴスロリ」「ロリータファッション」などの「ロリ」というのは、ロシア出身のアメリカの作家ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』に登場する少女ドロレス・ヘイズの愛称「ロリータ」に由来している。 「ロリコン」(ロリータ・コンプレックス)が、未熟な少女を恋愛対象にする成人男性の嗜 […]

  • 2020年9月9日
  • 2022年9月14日

フォークナー『八月の光』あらすじ・感想ー「黒人でも白人でもない」人間の孤独と悲劇

8月中に読み終えたいと思っていた本をようやく読み終えた。 それが、この本。1949年のノーベル文学賞を受賞したことでも知られる、アメリカ文学の大家ウィリアム・フォークナーの『八月の光』である。 折しもBLM(Black Lives Matter)などでアメリカの人種問題が焦点になったこの時期にこの作品を読み終えることが […]

  • 2020年9月5日
  • 2023年4月21日

「小説にしかできない表現」とはー小説はマンガや映画より「優れている」のか?

小説とマンガ、あるいは映画の中で、どれが一番優れているのか? 私は、この問いは愚問だと思う。どの媒体にも優れた点はあり、そもそも比較できるものではないからである。 だが、例えば「小説にしかできない表現はない」という意見があるとしたら、私は絶対に反対する。 「小説にしかできない表現」は確かに存在するのであり、そういう表現 […]