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小説

  • 2020年4月18日
  • 2022年9月14日

きっと探していた名文に出会えるーリルケ『マルテの手記』感想・考察

ライナー・マリア・リルケの『マルテの手記』は、長編小説というよりは詩である。 作家志望だけど売れない青年の、悩みと回想をひたすらに吐露したような作品で、ストーリー性はない。 しかし、ストーリー性がないからといって、その作品が面白くないわけではない。 ともすれば精神を病んでいそうな青年の紡ぐ、美しい言 […]

  • 2020年4月17日
  • 2022年9月14日

カズオ・イシグロ『日の名残り』あらすじ・感想ー人生の哀しさと楽しさを描いた名作

小説の主人公というものは、並外れた知性や洞察力の持ち主であることが多い。でも、カズオ・イシグロの『日の名残り』(土屋政雄訳)は、この原則にまったく反する。 「普通の人」が人生の夕暮れに差しかかったときに、ふと自分の人生とは何だったのかを考える。『日の名残り』は、その哀しさを軽妙に描きつつ、また残りの […]

  • 2020年4月15日
  • 2025年6月27日

アメリカの国民的小説『アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)』を読む【あらすじ・感想・映画原作比較】

20世紀に書かれた最高のアメリカ文学は? というランキングで、たいてい上位に君臨するのは、ヘミングウェイやスタインベック、フィッツジェラルドなど日本でも馴染み深い作家の本である。 だが、アメリカ人がこのようなランキングを作成すると、たいてい上位にハーパー・リーの『To Kill A Mockingb […]

  • 2020年4月14日
  • 2023年4月8日

シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』あらすじー「自立した女性」ジェーンの行動原理とは

古典的名作であるシャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』のあらすじについて記す。書評・考察については別記事にまとめているので、そちらを見ていただきたい。 (なお岩波文庫・光文社古典新訳文庫での表記はジェイン・エアだが、この記事ではジェーンに統一する) 「ジェーン・エア」あらすじ 孤児であるジェーン・ […]

  • 2020年4月12日

レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』感想ー「ハードボイルド小説」を確立した名作

ハードボイルド小説とは何か? この問いに最も的確に答えてくれる作品は、レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』(村上春樹訳。清水俊二氏による旧訳では『長いお別れ』)なのではないかと思う。 私は特にハードボイルド小説を愛好しているというわけではないが、この『ロング・グッドバイ』は、男の友情と哀し […]

  • 2020年4月12日
  • 2023年4月8日

シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』感想・考察ー女性の「自立」と「抑圧」

ジェーン・エアといえば、古典的・典型的なシンデレラ・ストーリーと思われている人も多いだろう。 それは一面では誤りではないのだろうが、この古典的名作をそのように表層的にしか読まないというのには個人的には反対である。『ジェーン・エア』は、作品が書かれた当初にどのような意義があり、また現代においてはどのよ […]

  • 2020年4月11日
  • 2025年8月3日

オーウェル『1984年』あらすじ・考察ー「二重思考」の恐ろしさと警句

20世紀に書かれた最高のイギリス文学は? というランキングで、たいてい上位にランクインするのが、ジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』である。 この作品は、いわゆる「ディストピア小説」である。その後のディストピア小説に大きな影響を与えたのはもちろん、政治思想にも大きな影響を与えている小説である。 […]

  • 2020年3月27日
  • 2025年2月15日

《祝・文庫化》ガルシア・マルケス『百年の孤独』で海外文学の陶酔に浸る【概要・感想】

ガブリエル・ガルシア・マルケス「百年の孤独」という作品がある。同名の酒の元ネタである(多分)。 この作品は、「20世紀の傑作」ランキングなどでたいてい上位にランクインする作品(特にこのランキングでは第一位にランキングしている)であり、その価値は広く認められている。私自身もこの作品は非常に好きである。 […]

  • 2020年3月5日

カート・ヴォネガット『猫のゆりかご』あらすじ・感想ー描く世界に「真実はいっさいない」のか?

カート・ヴォネガット「猫のゆりかご」について感想を記す。 この「猫のゆりかご」を一読した当初は、正直なところあまりよくわからなかったと記憶している。だが、先日「タイタンの妖女」の感想を記したのをきっかけに再読し、この作品についてもだんだん理解が及んできたような気がしてきたので、ここに記事を書くことに […]

  • 2020年3月1日
  • 2025年3月31日

カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』感想・考察ーなぜ、人類は「タイタン」へ行ったのか?

カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」といえば、アメリカのSFの最高傑作のひとつともされる作品である。爆笑問題・太田光の最も愛する作品の一つとしても知られている。 1959年の作品ということもあって、古さを感じる場面は多くある。しかし、今でもSFの古典として輝きを放っていることに疑いの余地はない。今 […]

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このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。