- 2025年7月20日
- 2025年7月26日
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』をいま読むべき理由ーポピュリズムの時代への警鐘【書評・感想】
いま私たちは、SNSのアルゴリズムが世論を動かし、選挙がゲームと化した時代を生きている。 「民主主義は最悪の政治形態である、ただしこれまでに試みられてきた他の全ての政治形態を除いては(It has been said that democracy is the worst form of gover […]
いま私たちは、SNSのアルゴリズムが世論を動かし、選挙がゲームと化した時代を生きている。 「民主主義は最悪の政治形態である、ただしこれまでに試みられてきた他の全ての政治形態を除いては(It has been said that democracy is the worst form of gover […]
岩尾俊兵『世界は経営でできている』(講談社現代新書)という本の感想などを最近よくSNSで見る。 それで私も気になったので読んでみたが、『世界は経営でできている』という本は、「感想を書きたくなる新書」だということである。なるほど、だからSNS上にはここまでたくさんのこの本の感想が書かれているわけか…… […]
私は無神論者ではないが、それは死後の世界の存在を信じたいという意味におけるものであって、現世に神が介入することがあるとはないと考えている。そして、私たち人間が神の特別な被造物であるとも考えていない。 私がそう考える理由の一つは、私たち(あるいは私)の身体には欠陥が多すぎるからだ。 もし私がハリウッド […]
この記事は、各出版社から刊行されている「新書」について、8つのレーベルを取り上げてその特徴をご紹介します。 「新書」とは何か、ご存じでしょうか。 「新書」という言葉には「新しい書物」を指す場合もありますが、ここでいう「新書」とは「新書判」(約173×105mm)と呼ばれるサイズの本のことを指します。 […]
ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』という本がある。 最初この本を書店で見た時、「変なハウツー本が出てる……」と少し軽蔑した目で見てしまったのだが、一方で、この本に対しての興味を抑えられなかったのも事実であった。 それで実際に手に取ってみたところ、めち […]
最近読んだ新書の中で面白かったのが、青木健氏による講談社現代新書の『ペルシア帝国』である。 軽妙にして深遠、今年の世界史ジャンルの新書では今のところ一番面白いかもしれない。ということで、今回はこの本について紹介をしたい。 本書が描く対象 アケメネス朝ペルシア サーサーン朝ペルシア 古代ペルシアのロマ […]
新書を買いそろえるのが趣味なのだが、最近は忙しくあまり読めていない。 その中で、非常に読みやすく、かつ面白かったのが、ちくま新書から出た大塚英志監修/山本忠宏編『まんが訳 酒呑童子絵巻』である。 その名の通り、『酒吞童子絵巻(酒天童子絵巻)』をマンガにした本である。このブログで初めてレビューするちく […]
家の本棚にある中公新書のバックナンバーを見ていたら、異様に番号が若い本がいくつかあった。 その一つが、この三田村泰助『宦官―側近政治の構造』ーー通し番号で7冊目の中公新書ーーである。(もう一つは宮崎市定『科挙―中国の試験地獄』(中公新書15)だった) 確かに古い本ではあるのだが、現代においてもこ […]
岩波新書には多少「お堅い」イメージがあるが、もちろん例外もある。 その最たる例が、手塚治虫『ぼくのマンガ人生』だろう。 この本は、日本を代表する漫画家・手塚治虫の講演をまとめた本であり、最後の30ページほどはマンガであることもあって非常に読みやすい本である。 ーーしかし、やはりこの本は岩波新書として […]
最近、各書店の新書売り上げランキングなどで、池上俊一『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』(講談社現代新書)という本が上位にランクインしていることが多い。 この本は30年も前の本なのであるが、どうやら、ラジオ番組をきっかけにある書店が売り出したら爆発的に売れ出したらしい(ソースは講談社現代新書のサイ […]