- 2025年6月30日
- 2025年8月17日
ヘミングウェイ『老人と海』ラストの衝撃【読書感想・私的紹介】
ヘミングウェイの『老人と海』のような、並外れて有名な作品については、このブログでその魅力を伝えたり考察を書いたりする意味をあまり感じないので、私的な読書感想文を書くことにしようと思う。 私が『老人と海』という作品と出会ったのは、中学生の頃だったと思うが、結局この作品を読み終わったのは大学生になってか […]
ヘミングウェイの『老人と海』のような、並外れて有名な作品については、このブログでその魅力を伝えたり考察を書いたりする意味をあまり感じないので、私的な読書感想文を書くことにしようと思う。 私が『老人と海』という作品と出会ったのは、中学生の頃だったと思うが、結局この作品を読み終わったのは大学生になってか […]
私は歴史好きではあるのだが、正直なところ歴史小説はあまり読まないほうかもしれない。 なぜ私があまり歴史小説を読まないのかを考えると、一度『三国志演義』を読んでしまったからではないかという気がする。 『三国志演義』は、言わずと知れたコーエーの『三国志』『三国無双』といったゲームや、横山光輝の漫画の原典 […]
いま私が読んでいる連載中のマンガの中で、圧倒的に面白いと思うのは『ふつうの軽音部』(原作:クワハリ、漫画:出内テツオ 『少年ジャンプ+』掲載)である。 この記事を書いているのは第70回が終わった時点だが、このマンガには毎回感動させられている。 なぜ『ふつうの軽音部』は面白いのか。それは、このマンガを […]
ロシア文学というと、ドストエフスキーやトルストイによる、長大で難解な作品をイメージする方が多いと思う。しかし、ロシア文学はそういった「堅い小説」ばかりではない。 ここで紹介したいのは、ミハイル・ブルガーコフ(1891~1940)の代表作『巨匠とマルガリータ』である。 『巨匠とマルガリータ』という小説 […]
令和ロマンが2025年4月28日に出した動画で、髙比良くるまの活動復帰の報告には驚かなかったが、髙比良が吉本興業を退所したという知らせには非常に驚いた。 吉本興業退所が最初にXでトレンド入りした時、私はくるま側が退所を申し出たのだろうと思った。もちろん、くるまは自身を「よしもとの最高傑作」と呼び、「 […]
ディストピアを描いた小説として、私がこれまで読んできた中で最も心をえぐられた小説とは何だっただろうか。 ディストピア小説の「三大古典」を挙げるとすれば、言わずと知れたジョージ・オーウェルの『1984年』 や、機械文明と人間の相剋を描き出したオルダス・ハクスリーの『すばらしき新世界』、本が焼かれる世界 […]
フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、人間とアンドロイドの境界をテーマにし、多くの読者にその問いを投げかけた、SFの金字塔として知られている。 さて、このブログでは、自己満足かもしれないが基本的に生成AIを使用しないよう努めている(きちんと自分が感じた本の感想を記録 […]
フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、1968年に刊行されたディストピアSFの傑作で、映画『ブレードランナー』の原作(というよりは原案)としても知られている。 だが、この作品は、その題名は非常によく知られている一方で、「名前は知っているけれど、読んだことはない」とい […]
2020年にKindle Paperwhiteを購入してから、約4年半が経った。 旅行先にも持っていくくらい気に入って、どれくらい使用するかはその日によるが、ほぼ毎日Kindle Paperwhiteで本やマンガを読む生活を続けていた。だが、マックスで充電しても4時間程度しか使うことができなくなって […]
別に私は小説家になるために努力をしているわけではないが、「こんな小説を書いてみたい」という嫉妬のような感情を、小説を読んでから抱くことがある。 個人的に、一番「こんな小説を書いてみたい」と思った小説は、ウンベルト・エーコの『バウドリーノ』という小説である。 ウンベルト・エーコといえば、代表作である長 […]