- 2026年5月27日
【感想・考察】映画『国宝』喜久雄はなぜ”悪役”ではなく主人公なのか?《俊介との「芸と血」の対比構造》
今更ながら映画『国宝』の感想を書く。私が『国宝』を見たのは、この映画が相当評判になってからのことであった。したがってこの映画が歌舞伎界をテーマにした「芸と血」の物語であるということは前情報として知っていた。 この物語が極道の家に生まれた吉沢亮演じる主人公・喜久雄が歌舞伎界に入るも、梨園の「血」の壁に […]
今更ながら映画『国宝』の感想を書く。私が『国宝』を見たのは、この映画が相当評判になってからのことであった。したがってこの映画が歌舞伎界をテーマにした「芸と血」の物語であるということは前情報として知っていた。 この物語が極道の家に生まれた吉沢亮演じる主人公・喜久雄が歌舞伎界に入るも、梨園の「血」の壁に […]
私が最も好きな小説の一つであるイーヴリン・ウォーの『Brideshead Revisited』『ブライズヘッド再訪/回想のブライズヘッド』がしばらく前から岩波文庫で品切れになってしまっており(電子版では買える)、非常に悲しい。 重版されることを期待したいが、やはり品切れになってしまったのは、この小説 […]
世の中には、実は小説が語源となった言葉というものは多く存在する。「ドM」や「マゾ」、「マゾヒズム」といった言葉は、もはや日常で使用される語彙の一つになっているが、この言葉はとある小説家の名前に由来している。 対義語である「S」も、その語源は作家の名前である。「S」は、サド侯爵こと、フランスの作家マル […]
『チェンソーマン』第2部が完結した。そして、日本の漫画史上に残る『チェンソーマン』という作品自体も幕を閉じた。 『チェンソーマン』は漫画史上に残る作品だと書いた。しかし、それには複数の意味がある。この作品の第1部は、少年漫画の傑作として永く記憶されるだろう。しかし、この作品の第2部は、単体で見れば傑 […]
推理小説の元祖として広く知られているのは、エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』(1841年)だろう。名探偵デュパンが登場し、密室で起きた凄惨な殺人の謎を、読者とともに論理的な推理で解き明かしていく。もちろん、今読めば『モルグ街の殺人』は平凡で古びた作品に思えるかもしれないが、それはむしろこの作 […]
私はこのブログでも何度か書いているように、アメリカのロックバンドの中で最も好きなバンドの一つが、R.E.M.というバンドである。彼らの曲の中でも1、2を争う名曲と評価されているのが「Man on the Moon」という曲である。そして、この曲と同じタイトルの映画が『マン・オン・ザ・ムーン』だ。 後 […]
現在存命の作家の中で最も「すごい小説家」が誰かというと、私は南アフリカ出身のノーベル文学賞作家、J.M.クッツェーではないかと思う。 クッツェーは白人でありながら、アパルトヘイト時代の南アフリカを舞台にした作品を書き続けてきた作家である。代表作『マイケル・K』(1983年)で、英語圏で最も権威のある […]
2025年1月、イギリスのロックバンド・パルプ(PULP)がZepp Osaka Baysideで単独公演を行った。今回はこの公演の感想を書いていきたい。 私はパルプの全盛期はリアルタイムで知らない年齢だが、いわゆるUKロックを聴く中でパルプの存在を知り、最も好きなバンドの一つとなった。その理由を書 […]
海外文学おすすめ診断 このブログで紹介してきた海外文学の中から、診断チャートでおすすめの一冊を紹介します。ぜひ下のボタンから回答をしてみてください。 ※回答が終わると本ブログ内の診断結果ページに遷移します この診断について この診断は、基本的に管理人が読んで感想を書いてきた本の中からおすすめ診断をし […]
2025年10月26日(日)に行われた、オアシス再結成公演(東京ドーム・2日目)を見た。すべてのシーンを目に焼き付けようとしたつもりだが、公演が終わってしばらく経ったいまでは幻のような気もしていて、ライブを確かに見たのだという記録を残したいと思う。 私にとって2025年のハイライトは、このオアシスの […]