• 2025年12月13日

亜月ねね『みいちゃんと山田さん』批判への考察《偽善と露悪》

2025年に最も話題になった漫画のひとつとして挙げられるのは、『みいちゃんと山田さん』だろう。SNS上でも数多くのコマが引用され、非常に話題になっている。 一番有名なシーンは、みいちゃんが幼馴染のムウちゃんに「立ちんぼに行こーよ!」と誘う場面だと思われる。立ちんぼとは売春の隠語であり、みいちゃんは幼 […]

  • 2025年12月13日

【Franz Ferdinand来日 2025.12.11】東京公演セットリスト&感想 踊れるロックの原点にして頂点

2025年11月11日、イギリスのロックバンドであるフランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)が東京ガーデンシアターで公演を行った。その前々日には大阪でライブが行われたが、今回東京公演を観に行った。 フランツ・フェルディナンドといえば、「女の子たちが踊れるロックを作る」という理想の […]

  • 2025年12月13日

【感想・考察】『教皇選挙』で教皇名インノケンティウスが選ばれた理由

映画『教皇選挙』をいまさらながら見た。 ただの話し合いを描いている映画だが、うごめく策謀によって刻一刻と状況が変わるさまや、揺れ動く人間の心理の描写が面白く、全く飽きない映画だった。 もっとも、この映画を見ていた時の率直な感想としては、 「聖職者たちがこんなドロドロした戦いをしていていいのだろうか… […]

  • 2025年12月7日

村上春樹『羊をめぐる冒険』が描いた“長いお別れ”【感想・考察】

村上春樹の『羊をめぐる冒険』は、村上春樹作品の中でも人気のある代表作である。個人的にもかなり好きな作品ではあるのだが、一方でこの作品の何が好きなのかというと、意外と言語化できない。 ただ、この作品は何度か読んではいるのだが、正直なところ『羊をめぐる冒険』という物語の筋を完璧に覚えているかというと、あ […]

  • 2025年12月7日

グレアム・グリーンの出世作『ブライトン・ロック』善悪とは何か?【あらすじ・感想】

グレアム・グリーンの『ブライトン・ロック』という小説について紹介したい。 グリーンといえば映画化もされている『ヒューマン・ファクター』(1978)や『情事の終り』(1951)、『権力と栄光』(1940)といった代表作で知られる、20世紀イギリスを代表する作家だが、これらの傑作に先立って1938年に発 […]

  • 2025年12月3日

ポール・オースター『幽霊たち』という軽妙洒脱すぎる小説【あらすじ・感想】

昨年亡くなったアメリカの作家ポール・オースター(1947-2024)。もっと早く追悼記事を書こうと思っていたが、1年半以上も経過してしまった。今回はオースターの代表作である『幽霊たち』について紹介したい。 ポール・オースターという小説家について はじめに、オースターおよび『幽霊た […]

  • 2025年12月2日

【最速レビュー&セトリ】べス・ギボンズ来日2025.12.1-Portishead「トリップホップの女王」の現在地と素顔

2025年12月1日に行われたベス・ギボンズ(Beth Gibbons)の来日公演を見た。 ベス・ギボンズといえば、1990年代にトリップホップというジャンルを定義したポーティスヘッド(Portishead)のボーカリストとして知られる。彼女は2024年、デビュー30年目にして実質的に初のソロ・アル […]

  • 2025年11月30日

レディオヘッドの最高の曲は「Polyethylene (Parts 1&2)」だと思う

Radiohead(レディオヘッド)が7年ぶりにツアー活動を再開した。とはいえ、バンド内にはわだかまりもある状態だといい、日本まで公演をしにきてくれるのかわからないが来日も期待したい。 ここで、個人的にレディオヘッドの「最高の曲」だと思う曲について紹介したい。 音楽史的なレディオヘッドの不朽の名曲と […]

  • 2025年11月17日

Franz ferdinand(フランツ・フェルディナンド)名盤ランキング《唯一無二の踊れるUKロックバンド》

2000年代を代表するスコットランド出身ののバンド、Franz Ferdinand(フランツ・フェルディナンド)。日本でも多くの曲がCMなどで使用され、曲を聞いたことがあるという人も多いかもしれない。2025年12月の来日公演を前に、おすすめのアルバムを紹介したい。 Franz Ferdinandと […]

  • 2025年10月16日

【感想・考察】映画『遠い山なみの光』主題歌が「Ceremony」だった理由/原作との違い

映画『遠い山なみの光』が公開された。公開後すぐに見ていたので見てから時間が経ってしまったが、非常にこの映画はよかったので、この映画の感想と考察を書いていきたいと思う。 結論から言うと、『遠い山なみの光』の映画は、非常によかったと思う。原作小説の持つ「不思議さ」や一種の気味の悪さがうまく表現されていた […]

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このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。