2020年にKindle Paperwhiteを購入してから、約4年半が経った。
旅行先にも持っていくくらい気に入って、どれくらい使用するかはその日によるが、ほぼ毎日Kindle Paperwhiteで本やマンガを読む生活を続けていた。だが、マックスで充電しても4時間程度しか使うことができなくなってしまったので、買い替えることにしました。
まだ完全に寿命が来たというわけではないのですが、ほとんど毎日使用した場合、だいたいKindle Paperwhiteの耐用年数は5年くらいと考えてよいかと思います(インターネット上で他の感想を見ても、同じくらいのよう。もちろん使用頻度が低ければ、これよりも長持ちすると思います)。
2020年に購入したKindle Paperwhiteは第11世代(Kindle Paperwhiteとしては第4世代のようだが、この記事では第11世代と表記する)で、
今回購入したKindle Paperwhite(32GBのシグニチャーエディション)は第12世代(Kindle Paperwhiteとしては第5世代)
買ってから気づいたのですが、一世代しか変わらなかった。ですが、使用感は結構違うところも多いので、この世代で何が変わったのかを書いていきます。Kindleの買い替えを検討している方や、初めてKindleを購入しようと検討している方の参考になれば嬉しいです。
そもそもKindle Paperwhiteとは
実は5年前に、Kindle Paperwhiteについての紹介記事をこのブログで書いており、内容としては重なる部分も多いのですが、このデバイスとは何なのか最初に説明します。
Kindleは、読書に特化した端末です。
読書以外には使えないので、読書好き以外にはお薦めできません。そして、Kindleは特殊なデバイスでモノクロ表示しかできません。

動画を見たりマンガをカラーで楽しみたかったりしたら、AmazonのFireタブレット(※Kindleよりむしろ安い)や、iPadなどの方が、万能です。
そんな不便そうに見えるKindle Paperwhiteの何がいいのかというと、「ペーパーホワイト」という名の通り、目に優しいことが挙げられます。紙の本やマンガを読む感覚で、たくさんの本やマンガが入った本棚を片手の中に収めることができるのは、読書好きにとっては素晴らしいことです。
また個人的には、布団の中ではインターネットを見ないようにするという意味でも、スマホと別でKindleを持つ生活が気に入っています(※実はKindleでもある程度インターネットは見れるのですが)。
Kindle Paperwhiteを買い替えた率直な感想
ここから本題です。第11世代から第12世代のKindle Paperwhiteに買い替えて感じた変化を書いていきます。
値上がりがひどい…
機能の変化についても書きますが、やっぱり一番驚いたのは値上がりです……。一世代しか変わらないのに、第11世代と比べてここまで値上がりするとは……。
私のAmazonの購入履歴をさかのぼってみると、
2020年に11世代のKindle Paperwhite(32GB)を
17,980円で購入していました。(プライムデーのセール価格)
一方、今回12世代のKindle Paperwhite(32GB)はセール価格で買っても第11世代よりも1万円以上も高い。円安許すまじ……。

今回私が購入したKindle Paperwhiteの容量は32GBのもので(別に16GBのものも存在)、32GBのものには「シグニチャーエディション」という立派な名前がついているのですが、5年前も容量は32GBだったので進化していない……。
正直なところ、11世代から12世代で値上がりした分の価値が上がっているとは思いません。しかし物価が高騰している世の中ですから、仕方ないのか。
こんなに値上がりしているとは夢にも思わず、価格が買い替えるかどうかのネックだったのですが、以下のような点に期待して買い換えました。
なにが変わったか:良かった点
充電ケーブルがtype-cに
これは私の個人的事情ですが、買い替えに踏み切った理由の一つとして、身の回りの充電コードをUSB type-cに統一したかったという事情があります。(第11世代はtype-bでした)
これが良い変化かは個人の事情によると思いますが、私としては重要な変化でした。
ダウンロード時間が改善している?
容量は最大32GBのままで進化していないのですが……。性能面は第12世代で、確かに進化しています。
Kindle Paperwhiteの第11世代は、マンガなど容量の大きい電子書籍のダウンロード時間がかなり長いという難点がありましたが、改善しているように思います。もっとも私の11世代のKindle Paperwhiteが劣化していた可能性もあるので、定量的な比較はできないのですが……。
そもそも論として、スマホのKindleアプリなどに比べると、Kindleデバイスはダウンロードに時間がかかります。12世代についても、スマホよりはダウンロードに時間がかかるのですが、かなり改善しているように思いました。
インターネットのつながりがよくなった?
またこれも気のせいかもしれないのですが、Kindle Paperwhiteは本を読んでいるときに(インターネットの)辞書機能などが使えるので、洋書などを読むときにも役立ちます。ダウンロード時間が改善した気がするのと同様、体感ですが、この検索スピードも速くなったような気がします。

ページめくりも改善している
ただもしかしたら、早くなったのは検索スピードではなく、表示スピードかもしれません。
Kindle Paperwhiteは、独特のインクをそのままデバイスに表示させるかのような目に優しいスクリーンの一方で、ページ遷移がやたら遅いという問題がありました。このページ遷移が遅いという問題は結構、慣れないと不便に感じていたのですが(ただ実際には、慣れたら不便に思わなくなりました)、このページ遷移のスピードも第11世代から第12世代では進歩しています。
なにが変わったか:個人的に残念な点
一方、値上がり以外で、個人的に少し残念な点もありました。
サイズが少し大きくなった
これは決して悪いことではないのですが、第11世代から第12世代で、サイズが少し大きくなりました。
167mm x 116mm x8.18mm だったのが、
176.7 mm x 127.6 mm x 7.8 mm になりました。
ただ、この「わずかに大きくなった」ことで、私の使い方的には操作性が落ちてしまいました。

私(成人男性)は手を広げると親指と小指までが21cmくらいなのですが、
片手でKindle Paperwhiteを掴みつつ、その手の小指+親指でページをタッチし、ページ送りをする… という使い方をしていたのですが、
サイズが若干大きくなったことによって、この動きがすこし難しくなりました(できないわけではないのですが、ちょっときつい時がある)。
私よりも手が大きい人には大きな影響はないでしょうし、私よりも手が小さく、もともとKindle Paperwhiteを両手で捜査していたという方にとっても、影響はないかと思いますが、「ちょっと片手で操作しにくくなった」と感じる人は多いのではないかと思います。
ただ実は「Paperwhite」という名前がつかない「Kindle」は、大きさが少し小さめで少しお値段も安いです。
「Paperwhite」の名を冠していないので、ディスプレイは少し劣るようなのですが、サイズが小さいほうがよいという方には「無印Kindle」が選択肢になると思います。
容量は増えなかった
値上がりの話をした際にも触れましたが、容量が32GBのまま増えていないのは、やはり少しがっかりなポイントです。
Kindleは文字だけの電子書籍と、マンガなど画像の電子書籍で容量が大きく変わります。
文字の書籍しか読まない場合は16GBで十分だと思いますが、マンガを読む場合は16GBでは少ないでしょう(いちいちデータが消えてしまう)。32GBあれば不足はないといえばないのですが、もっと増えてもよかったのになとは思います。
どのKindleを買うべきなのか
最後に、Kindle Paperwhiteには16GBと32GBがあると書きましたが、実はKindleにはいくつか種類があります。
私はKindle Paperwhiteしか自分で使っていないので、実際に何を買うかは皆さんで判断いただければと思いますが、簡単に紹介します。
まず、今回記事で写真とともに紹介してきたKindle Paperwhiteのシグニチャーエディション。値上がりには文句を言っていますが、商品自体は悪くないですし、やはりKindle Paperwhiteは一度習慣になると手放せなくなります。
Kindle Paperwhite 16GB/シグニチャーエディション(32GB)
ただ、ちょっと高いよという場合やマンガはあまり読まないという場合は、16GBのKindle Paperwhiteもおすすめです。
Kindle(無印)
また、サイズが小さいほうが良いという場合は、無印のKindleがよいのではないかと思います。
Kindle Scribe/Kindle Scribe Notebook Design
さらに、実は64GBのKindleというものも存在するのですが、これは「Kindle Scribe」という、文字を書き込める代物です。
現状、私としてはKindleは本やマンガを(片手で)読むためのもので、必要としていませんが、Amazonのレビューを見ると、「Kindleで大画面でマンガや本を読む」というニーズに応えてようです。高齢の家族などに贈ると喜ばれるかもしれません。
ちなみにKindleを購入する際、かならずKindle Unlimitedに登録するかどうかが選びますが、これは基本的には「Kindle Unlimitedつき」を選ぶ方が良いと思います。Kindle購入時に無料でついてくるので、更新をオフにするのを忘れさえしなければ、追加料金は発生しません。
Kindle Unlimitedは定額読み放題サービスで、現在かなりたくさんの本やマンガが読めるようになっています。このブログでもKindle Unlimitedで読める本をたまに紹介しているので、興味があればこのサービスも試してみてください。
Kindleで楽しい読書ライフを過ごしましょう!