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2020年4月

  • 2020年4月28日
  • 2023年6月29日

【ランキング】ビートルズ全アルバム「聴く順番」を徹底評価!!

私は洋楽、特にイギリスのロックを愛する一般人である。この趣味を持っていて一番良かったと思えたのは、外国人とカラオケに行ったときである(人生で一度しか経験がないが)。 そんな時、やっぱり一番盛り上がるのは、ビートルズーーThe Beatlesの曲なのである。 ビートルズは永遠に不滅であり、今後も国際言語であり続ける。だか […]

  • 2020年4月27日

「宦官のつくり方」ー三田村泰助『宦官』【書評・感想】

家の本棚にある中公新書のバックナンバーを見ていたら、異様に番号が若い本がいくつかあった。 その一つが、この三田村泰助『宦官―側近政治の構造』ーー通し番号で7冊目の中公新書ーーである。(もう一つは宮崎市定『科挙―中国の試験地獄』(中公新書15)だった)   確かに古い本ではあるのだが、現代においてもこの本の持つ面白さ・興 […]

  • 2020年4月24日

「死を思う」今だからこそ、聴きたいUKロックの名曲ーThe Drugs Don't Work(The Verve ザ・ヴァ―ヴ)

最近全く洋楽関連の記事を書いていないので、洋楽について。 新型コロナウイルスの影響で、身近に「死」を感じることが多くなったように思う。 身近な人が病に倒れ、死にゆく運命につくこともあるかもしれない。   そんなことを思いながら、The Verve(ザ・ヴァ―ヴ)の名曲The Drugs Don’t Work […]

  • 2020年4月23日

「人生の尊さ」を考える、漫画の神様のマンガ哲学ー手塚治虫『ぼくのマンガ人生』書評・感想

岩波新書には多少「お堅い」イメージがあるが、もちろん例外もある。 その最たる例が、手塚治虫『ぼくのマンガ人生』だろう。 この本は、日本を代表する漫画家・手塚治虫の講演をまとめた本であり、最後の30ページほどはマンガであることもあって非常に読みやすい本である。 ーーしかし、やはりこの本は岩波新書として相応しい、メッセージ […]

  • 2020年4月22日
  • 2022年9月14日

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』の主人公への違和感【あらすじ・考察】

カズオ・イシグロの最高傑作は? と聞かれたら、この『わたしを離さないで』を推す人は多いのではないだろうか。 私は正直に言うとこの問いには『日の名残り』と答えてしまうのだが、『わたしを離さないで』も名作であることには間違いないし好きな作品である。 だが、『わたしを離さないで』は、どうしても読後に気味の悪さが残る。それはな […]

  • 2020年4月21日

ブタ・牛・昆虫… 動物たちを「裁判」にかけて処刑した文化の謎を解く!?ー池上俊一『動物裁判』書評・感想

最近、各書店の新書売り上げランキングなどで、池上俊一『動物裁判 西欧中世・正義のコスモス』(講談社現代新書)という本が上位にランクインしていることが多い。 この本は30年も前の本なのであるが、どうやら、ラジオ番組をきっかけにある書店が売り出したら爆発的に売れ出したらしい(ソースは講談社現代新書のサイト)。 この「再評価 […]

  • 2020年4月21日

めちゃくちゃ面白いフランス文学の入門書!ー鹿島茂『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』書評・感想

フランス文学の一番楽しく読める入門書は?ーーと聞かれたら、この鹿島茂『悪女入門』(講談社現代新書)を薦める。 この『悪女入門』という本、その名の通り男を誘惑し破滅させる「悪女」(ファム・ファタル)になるためのハウツー本なのであるが、そのテキストはフランス文学なのである。 フランス文学に登場する代表的「悪女」を教科書にし […]

  • 2020年4月18日
  • 2022年9月14日

「優しすぎる父親」は孤独死してしまうのか?ー『ゴリオ爺さん』【あらすじ・感想】

老人ホーム(宿泊ありのデイサービス)でボランティアをしたことがある。 実の子どもたちもほとんど世話をしに来てくれないようなお年寄りを目の当たりにして、心が痛んだ。ーーそのようなお年寄りの方々も、若いときは人並み以上に子どもに愛情と金銭を注いだはずなのだ。 そのような姿を見て、私はオノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』を […]

  • 2020年4月18日
  • 2022年9月14日

きっと探していた名文に出会えるーリルケ『マルテの手記』感想・考察

ライナー・マリア・リルケの『マルテの手記』は、長編小説というよりは詩である。 作家志望だけど売れない青年の、悩みと回想をひたすらに吐露したような作品で、ストーリー性はない。 しかし、ストーリー性がないからといって、その作品が面白くないわけではない。 ともすれば精神を病んでいそうな青年の紡ぐ、美しい言葉の数々に、共感でき […]

  • 2020年4月17日
  • 2022年9月14日

カズオ・イシグロ『日の名残り』あらすじ・感想ー人生の哀しさと楽しさを描いた名作

小説の主人公というものは、並外れた知性や洞察力の持ち主であることが多い。でも、カズオ・イシグロの『日の名残り』(土屋政雄訳)は、この原則にまったく反する。 「普通の人」が人生の夕暮れに差しかかったときに、ふと自分の人生とは何だったのかを考える。『日の名残り』は、その哀しさを軽妙に描きつつ、また残りの人生の楽しさとは何な […]