- 2024年11月15日
- 2024年11月18日
【『推しの子』最終回】星野アクア死亡エンドは避けられなかったのか《感想・考察》
『推しの子』が、昨日完結した。 その評判について客観的に書き残すと、SNS上では、「最終回で失速した」など、かなり炎上気味になっている。実際、なぜアクアとルビーが転生できたのか、ツクヨミの正体など、最終回を読んでも明かされなかった要素や伏線が多い点は個人的にも少し残念ではあり、そうした点が「投げやりな最終回に思えた」と […]
『推しの子』が、昨日完結した。 その評判について客観的に書き残すと、SNS上では、「最終回で失速した」など、かなり炎上気味になっている。実際、なぜアクアとルビーが転生できたのか、ツクヨミの正体など、最終回を読んでも明かされなかった要素や伏線が多い点は個人的にも少し残念ではあり、そうした点が「投げやりな最終回に思えた」と […]
私は幼少期よりジャンプよりサンデーが好きだった。サンデーの方が、ジャンプよりも良くも悪くも「ゆるさ」があったのだと思う。 そんなサンデーの中で私にとって思い出深いマンガの一つがが、若木民喜先生の『神のみぞ知るセカイ』という漫画である。 私は、このマンガはラブコメディのあらゆる要素を含んだ素晴らしい作品であ […]
手塚治虫の作品の中でも、最も悪名高い(?)問題作の一つは、『奇子』(あやこ)だろう。 悪名高い、問題作という言葉について誤解のないように書いておくと、この作品は、手塚治虫作品の中で劣っているなどということではない。最高傑作とは言えないとしても、手塚治虫が描いた成人向け漫画の中で屈指の名作の部類であるのは間違いない。 こ […]
◆この記事は◆ あだち充先生(以下、敬称略)の名作ランキングベスト10をご紹介します! 「一番好きな漫画家」を聞かれたら、私は「あだち充」と答えます。 あだち充作品は、ごく初期の作品を除いてすべて読んできました。 なぜあだち充作品が好きなのかというと、個人的な事情としては、家族・親戚にファンが多かったために、子どものこ […]
2015年にノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの代表作であるノンフィクション『戦争は女の顔をしていない』は、岩波現代文庫からも出ているが、KADOKAWAからコミック版(作画・小梅けいと)も出ている。 ここでは、原書とコミック版とを比較しつつ、二つの『戦争は女の顔をしていない』についての感想を記 […]
『進撃の巨人』が完結した。この作品が、少年漫画史に残る傑作であることに疑いの余地はない。何よりも『進撃の巨人』が傑出しているのは、精緻に組まれた物語の中で、次々と伏線というか謎が解明されていき、全体像が見えていった点である。物語が結末するにあたって多くの謎が解明されたが、一方で残された謎もある。 というわけで、『進撃の […]
空前のブームとなっている『鬼滅の刃』。私も読みましたが、非常によくできた作品だと思います。原作だけからではここまで流行るとは全く予測できませんでしたが、アニメの出来もいいですし、ここ数年で断トツのコンテンツというのは肯けます。 ただ、読み終わった時に「これはどう考えてもおかしい」と思った箇所が一つだけあったんですね。 […]
2020年にアニメ化もされた久米田康治の『かくしごと』は、漫画家を題材にした最高の日常系ギャグマンガだと思う。 漫画家を題材にしたマンガというと、高校生が連載獲得を目指すところからスタートする『バクマン。』(原作・大場つぐみ、作画・小畑健)や、同じく漫画家を目指す少年2人の成長を描いた、藤子不二雄Aの自伝的マンガ『まん […]
岩明均の『寄生獣』というマンガがある。 無駄のない構成を持つ面白いマンガであり、さらに人間に寄生して体を乗っ取り人間を食べるという「寄生生物」の恐怖をテーマに据え、人間とは何かという問題、あるいは環境問題に踏み込んだ、多くのテーマを孕み哲学的な示唆に富んだマンガとして今でも読み継がれている。 今回は、この『寄生獣』とい […]
私はいわゆる戦国マニアなのだが、戦国マニアとして一番推したいマンガが、岩明均の『雪の峠・剣の舞』である。 岩明均というと一番の代表作は『寄生獣』だが、『ヒストリエ』などの作品に見られるように歴史への造詣が非常に高い。 (寄生獣にも「ギョエ~~~~ッ 塚原卜伝」とかいう、戦国時代が好きじゃないと意味不明だと思われるツッコ […]