Sting3.0

【2025スティング来日】セットリスト予想&名曲紹介20選《The Police & Stingソロ曲》

2025年9月に来日公演を行う、元The Policeのスティング。

今回は「Sting3.0」という、The Police時代への原点回帰ともいえる3人体制のバンドでの来日である。

Sting3.0がどのようなメンバーなのかというと、スティングのファンであれば名前を知っているだろうドミニク・ミラー(Dominic Miller。「Shape of My Heart」など数々のスティングのソロ曲を共作しているギタリスト)に加え、クリス・マース(Chris Maas)というドラマー、そしてベースとボーカルを務めるスティングの3人体制。

スティングは72歳と思えない若々しさだし、これからもまだまだ来日してくれると思うが、発売されているSting3.0の音源がよかったこともあり、せっかくだからチケットをとることにした。海外のセットリストをまとめているサイトも参考に、予習も兼ねて、日本公演で演奏されることが予想される楽曲を以下に紹介する。

なお、この順番はセットリストの予想順である

Sting3.0

1. Message in a Bottle

前回の2023年の来日公演も、この曲から始まっているが、今回の来日公演も基本的にはこの曲から始まるのではないだろうか。

1979年のThe Policeの代表作(邦題:孤独のメッセージ)で、現在のライブツアーでもオープニングを飾ることが多い定番曲。

印象的なギターリフはもちろん、サビも盛り上がるポイント。

I’ll send an SOS to the world

の部分では、観客が合唱することもしばしば。盛り上がる曲なのでぜひ演奏してほしい。

2. If I Ever Lose My Faith in You

1993年のソロアルバム『Ten Summoner’s Tales』の1曲目。

スティングのソロらしい壮大な雰囲気で引き込まれる一曲。

3. Englishman in New York

1987年の『…Nothing Like the Sun』からの代表作。レゲエ風のリズムにジャズ風のサウンドと、Stingらしさ全開の曲で、Stingのソロ曲の中でおそらく2番目に有名な曲だろう。

“I don’t drink coffee I take tea my dear” という印象的な歌詞で始まるこの曲は、ニューヨークに住むイギリス人の体験を歌っている。

ライブでは「Wow」という掛け声で盛り上がるはず。

4. Every Little Thing She Does Is Magic

1981年のポリスの楽曲で、軽やかなメロディーで恋愛の魔法を歌った親しみやすい名曲。

この曲を収録したアルバム『Ghost in the Machine』は、アイルランド問題を歌った「Invisible Sun」など(曲の雰囲気は似ているが)重い歌詞の曲が多いが、この曲は例外的に明るい歌詞で楽しめる曲。

5. Fields of Gold

1993年の『Ten Summoner’s Tales』からの代表作。

麦畑での愛の思い出を歌った美しいバラードで、シンプルなメロディーはスティングと一緒に口ずさみたい。

6. Never Coming Home

2003年の『Sacred Love』からの楽曲。故郷への複雑な想いを歌った作品。

アルバムバージョンではピアノソロなども印象的で、多くの楽器を使用している印象のある曲。そのためSting3.0でどのような演奏になるのか少し気になっていたが、Sting3.0のバージョンはアルバムバージョンよりもだいぶ荒々しくアレンジされているようである。

7. Synchronicity Ⅱ

2025年になってから演奏されないライブも増えているようだが、このツアーの前半では演奏されていたSynchronicityⅡも来日公演では演奏されることを期待したい。

ポリスの曲はすべてに言えることだが、印象的でかっこいいリフと力強いボーカルは、3人体制で輝くと思うのでぜひ聞きたい。

8. Mad About You

1991年の『The Soul Cages』からの楽曲で、恋愛の狂気的な側面を歌った情熱的な作品。どこかエキゾチックな要素も感じられる、大人の恋愛の複雑さを歌った曲。

9. Spirits in the Material World

ポリス時代の名曲。『Ghost in the Machine』の冒頭を飾る一曲。

アルバムに収録されているアレンジはシンセサイザーが印象的だが、ライブではシンセのパートもギターで演奏される。

スタジオ音源との違いを味わえそうという意味でも、ライブで演奏されてほしい一曲。

10.Wrapped Around Your Finger

The Policeのラストアルバムにして最高傑作『Synchronicity』からの1曲。CGのない時代に何百本も立てられた蝋燭を使ったちょっと不可思議なMVも必見。

11. Driven to Tears

1980年のThe Policeのアルバム『Zenyatta Mondatta』に収録されている楽曲。歌詞としては、世界の貧困や不平等に対する問題が込められている、ポリスらしいメッセージ性のある曲。激しいギターサウンドとスティングの感情豊かなボーカルが印象的。

12. Can’t Stand Losing You

The Policeの初期の代表作で、失恋の痛みを歌った楽曲。自殺を想起させるのでBBCで放送禁止になったという逸話も有名。

レゲエとパンクの融合という、初期のポリスの特徴を象徴する一曲。

13. Shape of My Heart

1993年の『Ten Summoner’s Tales』からの代表作で、映画『レオン』の主題歌としても知られる。この曲がスティングのソロでは最も有名な曲だというのは、スティングファンもほぼ全員が認めるところだろう。

この曲が描いているのはレオンのような殺し屋ではなくギャンブラーの心理だが、

I know that the spades are the swords of a soldier
I know that the clubs are weapons of war
I know that diamonds mean money for this art
But that’s not the shape of my heart

スペードは兵士の剣で、クラブは戦争の道具
ダイヤモンドはそれを操るお金を意味する
だけど、僕のハートの形はそんなんじゃない

というような歌詞は、どこか普遍的だ。

クラシカルギターの息をのむほど美しいリフは、今回来日するギタリストのドミニク・ミラーによるもの。今回の来日公演で演奏されるだろう「Shape of My Heart」は、まさに“本家”の演奏といえるもので、一生の思い出になるに違いない。

14. Walking on the Moon

ポリスの2ndアルバム『Reggatta de Blanc』からの代表曲。月面歩行をモチーフにした幻想的な歌詞と、独特のグルーヴが印象的。

2010年代のヒットソング「Shut Up and Dance」で有名なアメリカのバンドWalk the Moonの名前の由来になった曲でもある。

15. So Lonely

これもポリス初期の代表作で、1978年の『Outlandos d’Amour』に収録。毎度同じような説明になってしまうが、レゲエとパンクの要素を組み合わせた革新的なサウンドが特徴的。

話が横に逸れてしまうが、日本人としてのこの曲の注目ポイントは、日本で撮影されたミュージックビデオ。週刊文春の中づり広告が映し出されていたり(都営浅草線内でゲリラ撮影されたようである)、一部上海の景色も混在しているが、1980年代の日本を映した資料としても面白いのでぜひ見てほしい。

16. Desert Rose

1999年のソロアルバム『Brand New Day』からの楽曲で、「砂漠の薔薇」というタイトルの通り中東音楽の要素を取り入れた実験的な作品。アルジェリア系フランス人歌手シェブ・マミとのコラボレーションが話題となった。

スタジオ音源では異国情緒溢れる楽器の音色が印象的だが、3人体制だとどういう演奏になるのか楽しみ。

17. King of Pain

ポリスの『Synchronicity』からの楽曲で、人生の痛みや苦悩をテーマにした深い内容を持つ。メランコリックながらも力強いメロディーが特徴的だ。

ライブでは楽器演奏の巧妙さが際立ち、特にスティングのベースラインと歌声の組み合わせが圧巻。観客にとって感情的なカタルシスをもたらす楽曲として、多くのファンに愛され続けている。

18. Every Breath You Take

1983年のThe Police最後のアルバム『Synchronicity』からの大ヒット曲。

スティングが作った曲としては、この曲が最も有名な曲だろう。人類が作った曲の中でも最も偉大な曲の一つだと私は思っている。

メインセットは、この曲で終わりになるだろう

19. Roxanne

アンコールの1曲目に演奏されると予想されるのは、The Policeの代表作で、1978年のデビューアルバム『Outlandos d’Amour』に収録された「Roxanne」。

現在のライブでも観客の「ロクサーヌ!」の大合唱を生み出す、不朽の名作である。

20. Fragile

1987年のソロアルバム『…Nothing Like the Sun』に収録されたバラード。タイトル通り繊細で美しいメロディーが印象的な楽曲だ。

ライブでは最後の曲として定番の曲。今回も、この曲が最後の曲になるのではないだろうか。おそらく、観客はこの曲の余韻にひたりながら帰ることになるだろう。

おわりに

スティングのライブのセットリストは良くも悪くも大きな変化はないので、おそらくここまで紹介した20曲のうち18曲は来日公演でも演奏されると思う。

一方、ここまで紹介しなかった曲が演奏されることもあるだろう。デーブ・スペクターのインタビューで「Russians」に言及したのも少し気になる。そんなサプライズも期待しながら、来日公演を待つことにしたい。

▼Sting3.0はすでに配信もされているので、一部の曲は予習可能。

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このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。