• 2020年10月18日
  • 2023年4月9日

岩明均『雪の峠・剣の舞』こそ、戦国マニアの選ぶ最高の歴史マンガである

私はいわゆる戦国マニアなのだが、戦国マニアとして一番推したいマンガが、岩明均の『雪の峠・剣の舞』である。 岩明均というと一番の代表作は『寄生獣』だが、『ヒストリエ』などの作品に見られるように歴史への造詣が非常に高い。 (寄生獣にも「ギョエ~~~~ッ 塚原卜伝」とかいう、戦国時代が好きじゃないと意味不明だと思われるツッコ […]

  • 2020年10月15日
  • 2024年11月17日

パルプのジャーヴィス・コッカーは史上最高(?)の作詞家である

日本のミュージシャンで史上最高の作詞家は誰かという議論は他の人に任せるとして、洋楽、特にイギリスで私が一番好きな作詞家は、ジャービス・コッカーというミュージシャンである。 今の日本での知名度はほとんどないだろうが、1990年代のイギリスを席巻したブリットポップというポップミュージックのムーブメントにおいて、Oasis、 […]

  • 2020年10月14日
  • 2023年4月9日

プライムデーにKindle Paperwhiteを買って、本やマンガを読んでみた率直な感想

新型コロナウイルスの影響で開催が延期されていたAmazon Primeデーで、ようやくKindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)を買いました! ※私が購入したのは、こちらのモデルです! Kindle Paperwhiteの全般的な感想を述べますが、念のためご了承ください ⇒ Kindle Paper […]

  • 2020年10月14日
  • 2022年9月14日

つまらないのに、印象に残る不思議な作品―フランツ・カフカ『城』あらすじ・感想

海外文学の名作と言われるものは、確かに難解なものは多いけれど、たいていどこか興奮できるような箇所があるものである。 でも、率直に「つまらない」と思った作品もあった。 私の中でのその代表が、フランツ・カフカの『城』である。 この作品を読んでいる時は平坦で、つまらなかった。——でも、逆にものすごく印象に残ったし、名作と言わ […]

  • 2020年10月4日
  • 2022年9月14日

ミラン・クンデラはデビュー作の『冗談』がおすすめな理由【あらすじ・感想】

ミラン・クンデラが2020年のフランツ・カフカ賞を受賞したらしい。フランツ・カフカ賞というのは、2006年に村上春樹が受賞したことで日本でもよく知られるようになった、チェコの文学賞である。 クンデラといえば、『存在の耐えられない軽さ』があまりに有名だが、これ以外にも名作が多い。とくにクンデラの出世作である『冗談』は、タ […]

  • 2020年9月24日
  • 2022年9月14日

史上最高のノンフィクション・ノベルーカポーティ『冷血』【あらすじ・感想】

トルーマン・カポーティというと奔放な女性を描いた『ティファニーで朝食を』のイメージが強いが、ノンフィクション・ノベルという分野を開拓した小説家でもある。カポーティが「ノンフィクション・ノベル」という境地を開いた作品こそ、この『冷血』(“In Cold Blood”)である。 私自身海外文学が好き […]

  • 2020年9月24日
  • 2023年4月12日

アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』あらすじ・感想ー主人公は地球人なのか? 宇宙人なのか?

アーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』という作品がある。 作者アーサー・C・クラークは、映画『2001年宇宙の旅』の原作者としても知られているSFの大家で、代表作である『幼年期の終わり』もSFの古典として知られている。 この作品を初めて読んだのは中学生の時だったが、最近読みなおしたら昔と違う印象を受けたので、感想を […]

  • 2020年9月22日
  • 2023年4月12日

ノベライズ不能の超展開ー藤本タツキ『チェンソーマン』は、人生で最狂のマンガかもしれない

ここ10年くらい週刊誌なんて買っていなかったが、最近10年ぶりに週刊少年ジャンプを買っている。 鬼才・藤本タツキによる『チェンソーマン』というマンガがあまりに急展開過ぎて、単行本を待つことができなくなったからである。日々Twitterなどで断片的なネタバレを食らううちに、単行本が待てなくなりジャンプ本誌を買うことにした […]

  • 2020年9月22日
  • 2023年4月19日

人間の堕落を耽美的に描いた名作ーオスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』あらすじ・感想

私が海外小説を好んで読み、イギリスの音楽を好んで聴いている原点はオスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』かもしれない。 私はこの作品に中学校の頃に出会ったが(学校の図書委員会の会誌などで紹介されていた気がするが…… よく思い出せない)。『ドリアン・グレイの肖像』は、退廃的で、非道徳的で、だ […]

  • 2020年9月21日
  • 2023年4月17日

ロシア文学入門! 甘酸っぱいようで衝撃的な恋愛小説ーツルゲーネフ『はつ恋』【あらすじ・感想】

ロシア文学と言えばドストエフスキーとトルストイの二大巨頭があまりに有名だが、この二大巨頭の作品を読むのはあまりに骨が折れる。 ーーそんなイメージでロシア文学を敬遠している人も多いかもしれない。 だが、ドストエフスキー作品と対極に属すような、短くて甘美な小説もロシア文学には多い。 その中でも、今回は短く読みやすいにもかか […]