- 2020年3月27日
「太閤立志伝Ⅴ」をもう一度プレイさせてくれ
大河ドラマ「麒麟が来る」を(後追いで)見ている。 主人公の明智十兵衛光秀たちが、自在に美濃・京都・尾張へと移動していき、ストーリーが進んでいく。実際の戦国時代の移動は、そこまで一筋縄ではいかなかったのではないだろうかと思わないでもないが、「主人公が移動すること」が「物語の進行」とつながることに意味があるのである。 […]
大河ドラマ「麒麟が来る」を(後追いで)見ている。 主人公の明智十兵衛光秀たちが、自在に美濃・京都・尾張へと移動していき、ストーリーが進んでいく。実際の戦国時代の移動は、そこまで一筋縄ではいかなかったのではないだろうかと思わないでもないが、「主人公が移動すること」が「物語の進行」とつながることに意味があるのである。 […]
ガブリエル・ガルシア・マルケス「百年の孤独」という作品がある。同名の酒の元ネタである(多分)。 この作品は、「20世紀の傑作」ランキングなどでたいてい上位にランクインする作品(特にこのランキングでは第一位にランキングしている)であり、その価値は広く認められている。私自身もこの作品は非常に好きである。 しかし、一体「どこ […]
テレビでは新型コロナウイルスのニュースばかりが流れる。 外出自粛・渡航規制など、色々と市民生活への影響も大きい。ここで、一人の歴史好きとして気になるのは、昔の伝染病流行時にはどのような対策が採られていたのだろうか、ということである。 ちょうど100年前に流行した「スペイン風邪」(インフルエンザ)を、当時の人はどのように […]
新書はよく読む方である。まず大きさがいい。本棚にすっぽり収まる。 というわけで新書はよく買うのだが、ここで新書の主要なレーベルの「デザイン」について独断と偏見で評論してみたいと思う。
昨年の新書の中で一番売れたという、「ケーキの切れない非行少年たち」。はじめて読んだのはずいぶん前だが、ここに感想を記す。
昨日、相模原障害者殺傷事件の植松被告に死刑判決が下った。 色々思うところがあったのだが、しっかりとこの事件についての論評を読むことも大切なのではないかと考え、今更ながら「現代思想 2016年10月号 緊急特集 相模原障害者殺傷事件」を読んだ。ここでは、これについての感想を記す。
3月8日は「国際女性デー」である。 実はこの「国際女性デー」は、東欧の国々には交際「女性の権利向上のための記念日」以上の存在感を持っている。それは、1917年の国際女性デーにペトログラード(現サンクトペテルブルク)で起きたデモがきっかけとなり、「二月革命」としてロシア帝国・ロマノフ朝が倒されたからである。 しかし、 […]
カート・ヴォネガット「猫のゆりかご」について感想を記す。 この「猫のゆりかご」を一読した当初は、正直なところあまりよくわからなかったと記憶している。だが、先日「タイタンの妖女」の感想を記したのをきっかけに再読し、この作品についてもだんだん理解が及んできたような気がしてきたので、ここに記事を書くことにする。
新書大賞2020も受賞した、大木毅「独ソ戦」(岩波新書)を読んだ。 なるほど新書大賞を受賞するだけのことはあり、面白かった。この本を読んで、考えたことについて記していきたい。
カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」といえば、アメリカのSFの最高傑作のひとつともされる作品である。爆笑問題・太田光の最も愛する作品の一つとしても知られている。 1959年の作品ということもあって、古さを感じる場面は多くある。しかし、今でもSFの古典として輝きを放っていることに疑いの余地はない。