• 2020年2月12日

「耽美主義」の極致はワイルド『サロメ』である【あらすじ・感想】

オスカー・ワイルドという人物は、なぜだかサブカルチャーの世界で何か熱狂的な支持を集めている人物である。その魅力を知るために一冊を選ぶとしたら、私はこの「サロメ」を選ぶ。というのも、この作品こそが短いながら耽美的なワイルドの世界をよくあらわしているからだ。

  • 2020年2月10日
  • 2023年4月8日

遠藤周作『海と毒薬』あらすじ・感想ー世界を麻痺させる「毒薬」とは何か考察する

「僕のヒーローアカデミア」(「ヒロアカ」)が最近(2020年2月)炎上し、週刊少年ジャンプ編集部が謝罪文を出すまでになった。さまざまな流言が流布しているが、文学好きとして思い出すのは遠藤周作「海と毒薬」だろう。作者遠藤周作は、この作品を通じて何を伝えたかったのか考えていきたい。

  • 2020年2月9日

Kindle Unlimitedの最強の使い方は「料理のレシピ」にある

Kindle nlimitedというサービスは、月額980円(記事執筆時点)で、いろいろなジャンルの本が読めるサービスである。 それゆえ、いろいろな使い方があるが、私は「レシピ」を見ることこそ、このサービスの一つの使いこなし方だと思っている。実際にどのような使い方ができるのか紹介したい。

  • 2020年2月9日
  • 2022年10月17日

伝説の打ち切りマンガ『ストップ!! ひばりくん!』にハッピーエンドはありえたのか?

江口寿史先生による『ストップ!! ひばりくん!』というマンガは、伝説的な最終回で終わったマンガである。 最終話で大河激二郎という新キャラクターが登場し、その人物が涙を流しながら 「少年漫画は死んだッ・・・」 という台詞を残したところで、連載は終了となる。 簡単に言うと、江口先生の遅筆に業を煮やした編集部による打ち切りな […]

  • 2020年2月5日

展覧会の図録を無料で見るにはー東京国立博物館資料館利用のすすめー

展覧会によく行く人は、きっと次のように思うときがあるだろう。 「展覧会に行きそびれた!」とか、「あの展覧会で展示されていた作品を思い出したい!」 とか、あるいは「もう一度あの展覧会を体験したい!」という感情である。   そんな時に展覧会の図録があれば、実物を見ることはできなくても、だいたい解決することができる。   し […]

  • 2020年2月4日

コスパ最強の読書は「古典的作品」を読むことである理由

すべての読書人には、何かしらの読書の方向性を持っているだろう。   この方向性は十人十色である。 全く他人に強制する気はないし、理解されなくても良いが、私は基本的に「古典」と呼ばれる本に価値を見出し、そのような本をできる限り多く読むことを目標としている。   このような読書を私が行うのは、ひとえに「古典」こそ「コストパ […]

  • 2020年2月3日

第一次世界大戦をカラー映像で見るには―映画『彼らは生きていた They Shall Not Grow Old』

第一次世界大戦のドキュメンタリー映像をカラー映像に着色した、『彼らは生きていた』They Shall Not Grow Oldという画期的な映画がある。 リアルに第一次世界大戦の戦場を知りたいという方には、是非見ることをお薦めしたい映画である。今回は、この映画について紹介したい。

  • 2020年2月3日
  • 2022年10月17日

江口寿史『ストップ!! ひばりくん!』が、史上最高のラブコメディである理由

好きなマンガを10個挙げろと言われたら、絶対に入れる作品がいくつかある。 そのうちの一つが、江口寿史先生の『ストップ!!ひばりくん!』である。 まずジャンルとして考えたときに、私は割とラブコメディが割と好きなのだが、その中で『ストップ!!  ひばりくん!』は最高のラブコメディであると私は信じている。 だから、どう選ぼう […]

  • 2020年2月1日

クイーンと日本のつながりを象徴するアルバム『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』

二週間くらい前に、クイーン『Greatest Hits In Japan(グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン)』が発売された。   一昨年の「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットを受けて、クイーン+アダムランパードによって「ラプソディ・ツアー」というツアーが行われているが、この来日公演を記念したアルバムである。   クイ […]

  • 2019年12月23日
  • 2022年10月17日

あだち充『H2』ラストの考察

あだち充の『H2』は本当に名作だと思っているのだが、名作を名作たらしめる所以の一つは、人によってラストの解釈が分かれることにあるのではないかと思う。 ここでは表題通り、あだち充『H2』のラストについて、私なりに考察していきたい。 ▼関連記事