【UKロック最強バンド】オアシス(Oasis)全アルバムおすすめランキング

オアシス

今回紹介するのは、1990年代のイギリスでブリットポップを牽引したバンド・オアシス(Oasis)のアルバムランキングである。

もちろん、その時の気分によって聞きたいアルバムは変わるし、個人的な思い入れという偏見が入り込んだランキングではあるが、初めてオアシスを聴こうと思っている方は参考にしていただければ幸いである。

また、オアシスのファンの方には、共感していただいたり「こいつわかってないな~」とと思っていただけたりすれば嬉しい。

※ランキングの一覧は、記事の一番下に置いてあります。

オアシス:スーパーソニック(字幕版)

第1位 『(What’s the Story)Morning Glory?』

What’s The Story Morning Glory – 25th Anniversary [Analog]

第1位は、2ndアルバム『(What’s The Story) Morning Glory?』(モーニング・グローリー)を選ぼう。

このアルバムは、1995年に発売されたオアシスの一番売れたアルバムである。全世界では現在までに2500万枚以上も売り上げているという、ロックの歴史に残る名盤である。

そんな代表作であるモーニンググローリーを第1位に選ぶのは芸が無いと思ったが、やはりどうしても1位から外せなかった。

理由は、やはり「Wonderwall」「Don’t Look Back in Anger」という二曲の存在である。

オアシスを紹介するなら、この二曲は外せない。


Oasis – Don’t Look Back In Anger (Official Video)


Oasis – Wonderwall (Official Video)

「Don’t Look Back In Anger」は藤本タツキ先生の『ルックバック』でもモチーフにされていることから最近話題にもなった曲。

この2曲を聴いてもらえればわかると思うが、『モーニンググローリー』はこの2曲のような良質なギターポップが詰まった、外れ曲無しの名盤である。

第2位『Be Here Now』

Be Here Now

2位には、3rdアルバム『Be Here Now』(ビィ・ヒア・ナウ)を推したい。

このアルバムは、オアシスの1st、2ndに比べると評価が低いとされていて、ノエルギャラガーも失敗作だと見なしているらしい(ちなみにリアムギャラガーは一番好きなアルバムだという)。

私も最初は、このアルバムは好きじゃなかった。前作モーニンググローリーに比べると退屈なのである。

なぜ退屈かと言うと、一曲一曲が長くて大仰に聞こえるのである。

でも、勉強中のBGMとして何度も聞いていると、サウンドの重厚感は魅力に感じるようになった。そして、このアルバムのような陶酔感を得られるアルバムは他にないのではないかと思うようになったのである。

「ポップミュージックは3分で終わるものが良い」という原則からは外れているが、ポップミュージックの尺度では測れない良さがこのアルバムにはある。

あと、これは昔からずっと思っていたことだが、「Stand By Me」という曲が良い。

第3位『The Masterplan』

The Masterplan [12 inch Analog]

第3位には、『The Masterplan』(ザ・マスタープラン)を推したい。

このアルバム、実はシングルのB面を集めたコンピレーションである。

「B面のコンピレーションなんて大したことないんじゃ……」と思われるかもしれないが、オアシスはB面にすごく力を入れたバンドである(これは自分たちが、B面に力を入れるバンドが好きだった経験に基づいている)。

オリジナルアルバムとして作られたわけではないから統一感は少し欠けているようにも思えるが、その分その曲その曲の特徴が感じられる。

冒頭を飾る「Acquiesce」(アクイース)は兄弟が2人ともボーカルをとる最初の曲だし、表題曲「The masterplan」は自分たちのバンドとしての青写真を歌った壮大な曲で、後述する映画『オアシス:スーパーソニック』のエンディングで流れた時は本気で震えたほどの名曲。

第4位『Definitely Maybe』

Definitely Maybe (Remastered)

4位は、1stアルバム『Definitely Maybe』(オアシス)を選ぶ。

邦題が「オアシス」なのはダサい。「ディフィニトリー・メイビー」っていう矛盾した意味の言葉がつなげられてるのが1stアルバムっぽくて良いところなのになあ。——なんて、今更文句を言っても仕方ない。

この1stアルバムには荒々しく瑞々しいサウンドの魅力と勢いは感じるけど、アルバムとしてのさまとまりは正直なところ微妙かな、という思いがあって、正直昔はオアシスのキャリアでも下から数えた方が早いアルバムじゃないかと思ってた。

でも、オアシスの結成と活動初期を描いた映画『オアシス:スーパーソニック』を見たら、『ディフィニトリーメイビー』への評価も変わってしまった。一曲一曲に物語を感じるようになってしまうと、全然評価が変わる。

このアルバムを駄作だと思っても、『スーパーソニック』を見てみたら、評価が変わるかもしれません。僕はもう見てしまったので、このアルバムを駄作だと思えなくなってしまった。

オアシス:スーパーソニック(字幕版)

第5位『Dig Out Your Soul』

ディグ・アウト・ユア・ソウル(初回生産限定盤)(DVD付)

6位は、ラストアルバム『Dig Out Your Soul』(ディグ・アウト・ユア・ソウル)を選びたい。

アルバムジャケットからもわかるようにサイケな感じで、音の重厚感は「Be Here Now」に匹敵する。

オアシスのスワン・ソングとなった「Falling Down」に、リアムが最後に残した最高の名曲「I’m Outta Time」など、見どころが多い。

(「Falling Down」のMV。曲が聴きたければ30秒くらいから聞き始めるのが良い)

この曲とかを聴くと、まだまだ良いアルバムを出せたんじゃないか…… と思う一方で、このアルバムで有終の美を飾ってくれてそれはそれでよかったのかな、と思う。

Sponsored Link

番外『Whatever』

Whatever

番外編。オアシスの曲の中で日本で一番有名なのは「Whatever」な気がするが、実はこの「Whatever」はオリジナルアルバムに収録されていない。

シングル『Whatever』にしか収録されていないのである。

(それなのに日本でこんなに有名なのは、ノエルギャラガーも不思議に思っているらしい。おそらくその理由は、CMで多く使われるからである。)

だから、CDで集めるならこのシングルを買うのがお薦めである。最近はストリーミングが主流だろうが、その場合も「Whatever」のことは忘れないでほしい。


Oasis – Whatever (Official Video)

第6位『Don’t Believe The Truth』

Don't Believe the Truth [12 inch Analog]

6位は、6thアルバム『Don’t Believe the Truth』(ドント・ビリーヴ・ザ・トゥルース)を選びたい。

6位~8位には4~6thアルバムが残ってしまった。個人的に(というか、ある程度多くの人の同意が得られそうだが)、4~6thアルバムは他のアルバムに比べると魅力が少ないと思う。

その中で個人的に好きなのがこの『Don’t Believe the Truth』で、このアルバムは3rdアルバム以降の「重厚な音」路線から一転してシンプルな音づくりのアルバム。

The La’s(ザ・ラーズ)という事実上1枚しかアルバムを出していないバンド(ただし、その1枚でブリットポップの基礎を築いたとも評される)のサウンドから影響を受けているらしく、たしかにシンプルでリズミカルなギターが鳴り響くアルバムである。

『Be Here Now』などの重厚なサウンドに食傷気味になった時に聴きたいアルバムである。

第7位『Heathen Chemistry』

ヒーザン・ケミストリー

7位は、5thアルバム『Heathen Chemistry』(ヒーザン・ケミストリー)を推したい。

個人的にこのアルバムはかなり好きで(ということは、要するにオアシスのアルバムは大体好きなのだが)、このアルバムの推しポイントは4曲目の「Stop Crying Your Heart Out」と、私の好きなギタリストであるジョニー・マーがゲストとして演奏しているところである。

よくまとまっているアルバムだが、少し他に比べると地味という感じだろうか。

Sponsored Link

第8位『Standing on the Shoulder of Giants』

Standing on the Shoulder of Giants [12 inch Analog]

第8位は、4thアルバム『Standing on the Shoulder of Giants』(スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ)

うーん。このアルバムはちょっと微妙だと思う。

「この一曲はすごい!」みたいなのもあまりないし…… メロトロンやシンセサイザーを使っているのは面白い試みではあるけど、少しオアシスに期待しているものと違う。

番外『Time Flies 1994-2009』

最後に、番外としてベストアルバムの紹介もしておこう。

オアシスのベストアルバムとしては、『Time Flies 1994-2009』(タイム・フライズ・・・)というものがある。

オリジナルアルバムに価値を置いている私からすると「Morning Glory」から聴き始めれば十分だと思うのだが、とりあえずベスト盤を聴きたいという方には、こちらのアルバムをお薦めする。

2枚組で、だいたい時代順に曲が配置されている。副題「1994-2009」から分かるように、オアシスの全キャリアを通じたベストアルバムである。ファーストシングル「Supersonic」も、ラストシングル「Falling Down」も収録されている。あとは、先述の「Whatever」が収録されているという点は良いポイントである。

created by Rinker
ソニーミュージックエンタテインメント

Oasisには『Stop the Clocks』とうベストアルバムもあるが、こちらは個人的には買う必要はないと思う。ベストアルバムなのにWhateverも入ってないし。あと、『Be Here Now』からも一曲も入っていないのは、ちょっとひどい。

――というわけで、オアシスの個人的お薦めランキングをまとめると以下の通りです!

▼関連記事

オアシスのライバルといえば、ブラー。

オアシスに代表される、ブリットポップのアルバムランキングも書いています。

オアシスが敬愛するビートルズについてもアルバムランキングを書いています。

レディオヘッドのアルバムについて書いています。