- 2024年3月13日
- 2024年3月31日
ハリウッドはアジア人をどう見ているのか?ー映画『TAR/ター』ラストの描写【あらすじ・感想】
2024年3月10日(日本時間11日)に開催された第96回アカデミー賞授賞式で、ロバート・ダウニー・Jrとエマ・ストーンが、それぞれ前年の受賞者でありアジア系のキー・ホイ・クァンとミシェル・ヨーを軽視した振る舞いをしたと炎上している。(わずか1週間で完全に過去の話題となったが) 差別というのは無意識に行動に現れるもので […]
2024年3月10日(日本時間11日)に開催された第96回アカデミー賞授賞式で、ロバート・ダウニー・Jrとエマ・ストーンが、それぞれ前年の受賞者でありアジア系のキー・ホイ・クァンとミシェル・ヨーを軽視した振る舞いをしたと炎上している。(わずか1週間で完全に過去の話題となったが) 差別というのは無意識に行動に現れるもので […]
たびたびこのブログで紹介してきた作家にディーノ・ブッツァーティというイタリアの作家がいる。 私がこのブッツァーティという作家が好きな大きな理由は、この作家の描く不条理が好きだからである。どこかホラーのような、しかし人間社会の不条理のようなものをついている『神を見た犬』や『現代の地獄への旅』といった短編集は非常に面白いし […]
『ゴジラ-1.0』を観た。見るまで知らなかったが、読み方は「ゴジラマイナスワン」というらしい。 予告編を見ていた時は、東宝は一体何回ゴジラの映画をつくれば気が済むんだと閉口していたが、実際公開されると私自身もせかせかと映画館に足を運んでしまうわけで、どうも負けた気分にはなる。 しかし、結局新しいゴジラの映画を観ようと思 […]
映画『aftersun』の評判が(私の観測した範囲で)非常に高い。なので観たのだが……。 観終わって、かなり私は混乱した。ストーリーと呼べるべきストーリーがほぼなく、はっきりと言えば「これで終わるのか」という感想を受けた。本来私は、映画というメディアには一定の娯楽性を求めているのだが、この映画は大衆受けするような娯楽性 […]
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを、観た。 私がこの映画を観たのは、この作品がアカデミー賞を総なめにする前で、あまり下知識を持っていなかった。とりあえず「カンフーに目覚めたおばさんが世界を救う荒唐無稽な映画、だけど面白い」らしいという程度の情報だけ持って、映画館に行った。 実際に観た感想はというと、「 […]
スパークスというアメリカのバンド(というかデュオ)がある。 スパークスは1960年代(!)から活動している、ロン・メイルとラッセル・メイルという兄弟によるデュオだが、二人とも健在でいまだに創作意欲は旺盛で、ここ最近日本でも話題にあがることが増えている。 2021年には彼らについてのドキュメンタリー映画『スパークス・ブラ […]
映画『ユダヤ人の私』を観た。 ゲッベルスの秘書を務めた女性ブルンヒルデ・ポムゼルにインタビューをした『ゲッベルスと私』に続く、オーストリアのクリスティアン・クレーネス監督らによる「ホロコースト証言シリーズ」の第二弾で、本作は『ユダヤ人の私』(原題:A Jewish Life=ユダヤ人の人生)というタイトル通り、ホロコー […]
司馬遼太郎の小説を原田眞人監督が映画化した映画『燃えよ剣』を観た。その後司馬遼太郎の原作『燃えよ剣』も読んだ。 まず、映画を観た感想としては、殺陣が見事である。 主演の岡田准一のアクションへのこだわりと、原田監督の「時代劇という伝統を絶やさない」という矜持を感じる。非常に見ごたえがある映画であった。映画を観終わって、こ […]
映画『ドライブ・マイ・カー』を観たので、今更ながら感想を書こうと思う。 この映画は、村上春樹の短編集『女のいない男たち』に所収されている短編「ドライブ・マイ・カー」を原作とする、濱口竜介監督による映画である。カンヌ国際映画祭で脚本賞も受賞した。 上映時間が180分近い大作なのだが、まったく飽きることのない映画であった。 […]
大学に入ってから、戦争映画だけはちゃんと観ようと思い立ち、以来観る映画の半分以上が戦争映画になった。 純粋なドキュメンタリーも観るが、実話をもとにしたフィクションも観る。中でも印象的だったのは、スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』である。 アマゾンプライムでも観ることができるので、戦争を描いた映画に興 […]