【名曲ランキング】ビートルズの個人的おすすめ曲20選

ビートルズ1

タイトルの通り、ビートルズの名曲を独断と偏見で紹介する。

ビートルズをあまり聴いたことがない方には、このランキングを見て「こんな曲もあるのか」と思っていただきたいし、ビートルズのファンには、このランキングを見て「こいつとは感性が合うな」と思ったり、あるいは「この選曲は理解できないな」などと自由に感じていただければ幸いである。

なお、ランキングについては1位~10位くらいまでは、独断とはいえ(おそらく)多くの人から同意が得られる「名曲」を選曲しているが、11位以降くらいからは、個人的な思い入れによる選曲が多めになっているとことは予めご了承いただきたい。

※ランキングのまとめは記事の一番下にあります。

THE BEATLES 1967 - 1970

1.In My Life

ビートルズの曲で、あえて一番の名曲を選ぶとしたら、個人的には「In My Life」を挙げたい。

メインボーカルはジョン・レノン。作詞はジョンだが、作曲者については、ジョンという説が根強いものの、ポール・マッカートニーも「自分がつくった」と主張している。

個人的には、メインで作ったのはジョンなんじゃないかな……と思うけれど(もちろんポールも多少は貢献したのだろうが)、そんな論争を生むということは、この曲が文句なしの名曲だからじゃないかと思う。

そんなことは置いといて曲の良さについて書くと、内省的な歌詞とメロディ、そしてジョージ・マーティンのピアノソロではないかと思う。『Rubber Soul』収録。


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2.Let It Be

ベタな選曲だけど、やはりビートルズ屈指の名曲として外せないのは「Let It Be」。ポール・マッカートニー作。

ビートルズ後期のバラードというと、この「Let It Be」のほかに、「Hey Jude」(ポール作)、「Across The Universe」「A Day In The Life」(ジョン作)などもあるが、その中では個人的には「Let It Be」が好きである。

なお、ここで挙げた3曲は今後ランキングに登場しないが、ビートルズを語る上では欠かすことのできない名曲である。今後も、筆者の独断と偏見のせいでランキング外になってしまった曲は、このような形で拾っていくことをあらかじめお断りしておく。

『Let It Be』収録。


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3.Help!

『Help!』収録。ビートルズのアルバムを前期と後期で分けるなら、『Help!』までが「前期」だというのは大方衆目の一致するところだろう。

というわけで、「前期」の最後を締めくくるアルバムが『Help!』だとしたら、その表題曲「Help!」は、まさに前期ビートルズの集大成といえよう。疾走感のある曲調に、前期ビートルズの強みであるコーラス。ビートルズの中でも唯一無二の名曲である。

ちなみに『Help!』収録で一番有名なポールの曲というと、「Yesterday」だろう。こちらは、今では音楽の教科書に載っているほどの「クラシック」である。


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4.All My Loving

初期ビートルズの名曲。ポール・マッカートニー作曲。

お手本のようなポップソングだけど、どこかもの悲しさもあり、まさにビートルズらしい一曲。

ジョン・レノンが殺害されたとき、病院ではこの曲がかかっていたというエピソードも、この曲の特別さに花を添えている。

『With The Beatles』収録。


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5.Strawberry Fields Forever

ビートルズのサイケデリック路線の代表曲。ジョン・レノン作曲。

ビートルズのサイケデリック路線の曲というと「Lucy In The Sky With Diamonds」や「I Am The Walrus」や、(ちょっと系統が変わるけど)「Tomorrow Never Knows」などが有名だが、個人的にはこの「Strawberry Fields Forever」が一番の名曲だと思っている。

両A面でこの曲と対をなした「Penny Lane」(ポール・マッカートニー作曲)も素晴らしい名曲だけど、やはり個人的には「Strawberry Fields Forever」の方が好き。サイケ路線が苦手で良質なポップが好きな人には「Penny Lane」がおすすめ。

『Magical Mystery Tour』収録。


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6.Here Comes The Sun

ここまでレノン=マッカートニーの曲ばかり紹介してきたが、ビートルズを語るうえではジョージ・ハリスンも外すことはできない。

リンゴ・スターは単独で作った曲が2曲しかないので、今回は残念ながらこのランキングにはリンゴ曲は今後も登場しない。ただ、リンゴ曲のうち「Octpus’s Garden」は名曲だということは書いておこう(まあ、この曲は相当ジョージが手伝ったはずだが……)。それと、同じくこのランキングで今後登場しないが、リンゴがボーカルの曲には「Yellow Submarine」などの名曲があることも書き添えておく。リンゴのボーカルは、牧歌的でアルバムの中に入っていると気が安らぐ。

さて、リンゴの話ばかりしてしまったが、「Here Comes The Sun」の話に入ろう。

ジョージ・ハリスンの(ソロ時代を含めたキャリア全体でも)一番の名曲は、この曲ではないかと思う。『Abby Road』にはジョージ曲として「Something」も収録されているが、個人的には「Here Comes The Sun」の方が好きである。この曲のイントロやボーカルには、ジョンの曲にもポールの曲にもない「優しさ」がある気がする。

余談だが、筆者はかつてこの曲を目覚まし時計のアラームにしていた。

『Abbey Road』収録。


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7.Eleanor Riggby

ポール作詞・作曲。ジョージ・マーティンの編曲した弦楽八重奏が特徴的で、ドラムスを一切使用していないのもサウンド面の特徴である。

また、当時の感覚はよくわからないのだが、この曲の孤独や死を扱った歌詞も、当時のポップソングとしては画期的だったらしい。

ビートルズが初めてグラミー賞を受賞した曲でもある。

『Revolver』収録。


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8.Come Together

ジョン・レノン作曲。ジョンのボーカル、ポールのベース、ジョージのギター、リンゴのドラム、どれをとっても素晴らしい。最初に聴いたときは、どうやったらこのサウンドを出せるのか不思議に思ったほどである。

チャック・ベリーの「You Can’t Catch Me」からインスピレーションを受けた曲だが(実際、聴いてみるとかなり似ているので「Come Together」はほとんど盗作だったのか……っと少し幻滅したことがあるのは事実であるが)、非常にジョンらしい曲に仕上がっていると思う。

『Abbey Road』収録。アルバムの冒頭を飾るにふさわしい一曲。


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9.A Hard Day’s Night

初期のジョン・レノンの名曲。私の中では「All My Loving」と双璧を為す素晴らしいポップソング。

『A Hard Day’s Night』収録。アルバムの表題曲にして冒頭曲。「Help!」や「Come Together」に続いて、また冒頭曲を紹介してしまったが、ビートルズのアルバムの冒頭曲にはほとんどの場合キャッチ―な曲が選ばれている(例外は『Let It Be』か。『Revolver』もそうかも)。

他にも『Beatles For Sale』の冒頭曲「No Reply」なども、シンプルながら良い曲で、個人的にはお勧めしたい。


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10.While My Guitar Gently Weeps

こんなことを書いたら怒られそうだが、ビートルズの全楽曲の中で一番ギターがうまい曲と言ったら、この「While My Guitar Gently Weeps」ではないかと思う。

なぜ「怒られそう」と書いたのかというと、この曲でギターを弾いているのはエリック・クラプトンだからである。この曲はジョージ・ハリスン作詞作曲だが、ジョージがリードギターとしてエリック・クラプトンを招聘したのである。自分のパートを他人に弾かせるなんてプライドが邪魔しそうなものだが、ジョージは自分よりもエリック・クラプトンの方が上手く弾けると思って呼んだのだろう。ジョージの人格の良さがわかるエピソードである。

曲の内容としては、ジョージらしい歌詞とメロディ、先述したエリック・クラプトンのギターが素晴らしい。ちなみに、この曲は『アンソロジー』に収録されているアコースティックバージョンも素晴らしいのでお薦めである。

『The Beatles (The White Album)』収録。


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11.We Can Work It Out

邦題は「恋を抱きしめよう」。ジョン・レノンとポール・マッカートニーが作曲した一曲。途中でワルツに代わるのが特徴的。ジョンとポールが力を合わせてできた曲の代表的な例ではないだろうか。

この曲と合わせてイギリスの音楽史上初の「両A面シングル」となった「Day Tripper」も甲乙つけがたい名曲。「Day Tripper」は、「We Can Work It Out」よりもっとロックである。


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12.Nowhere Man

『Rubber Soul』収録。『Rubber Soul』の中では「In My Life」の次に好きな曲。他にも「Girl」など、『Rubber Soul』には名曲が多い。

邦題は「ひとりぼっちのあいつ」。ジョン・レノンの曲。Wikipediaによると「ビートルズでは初の愛やロマンスを扱わない楽曲」らしい。ビートルズが前期から後期へと移行していく時期の象徴的な曲。歌詞もメロディーもサウンドもいい。


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13.Hey Bulldog

ピアノが印象的なロックンロール。

雰囲気としては「Lady Maddonna」などと似ているが、 個人的にはこの「Hey Bulldog」の方が好き。曲の最後の犬の鳴きまねとかが楽しい一曲。

『Yellow Submarine』収録。


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14.For No One

地味な名曲。ポール・マッカートニー作曲のバラード。バロック調が特徴。

『Revolver』収録。 『Revolver』収録のバラードでは「Here, There and Everywhere」の方が圧倒的に有名かつ人気な気がするけれど、この「For No One」も劣らない名曲だと思う。という判官贔屓込みで、ここでは「For No One」を推したい。

「Yesterday」にも負けない名曲だと、個人的には思っている。


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15.Think For Yourself

ジョージ・ハリスンが頭角を現してきた時期の名曲。邦題は「嘘つき女」(←う~ん。ダサい)。

ファズベースメインの風変わりな曲で、この曲あたりからビートルズのサウンドも幅広く、かつ洗練されてきているような気がする。

『Rubber Soul』収録。


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16.Rain

ビートルズのサイケデリック・ロックの名曲。ジョン・レノン作曲。

リンゴ・スターのドラミングに関して言えば、ぼーとるずの全楽曲の中でこの曲がベストだろう。もちろん、リンゴのドラム以外にも、ギター・ベースなどのサウンドは素晴らしく、技術的には逆再生が使われているところなどが特徴的である。

「Paperback Writer」のB面曲。


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17.And Your Bird Can Sing

ジョン・レノン作曲。作曲者であるレノン自身は、この曲を駄作だと思っていたらしい。

ジョン的には駄作だったのかもしれないが、ジョージのギターが特徴的で、個人的には好きな曲である。初期のビートルズには見られず、またビートルズの末期にも聴くことができないサウンドで、「いわゆるビートルズの曲」ではないかもしれないがお薦めしたい曲である。

『Revolver』収録。


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18.Sexy Sedie

ジョン・レノン作曲。

ビートルズメンバーが傾倒していた、インド出身の宗教者であるマハリシに対する失望を表現した楽曲。

『The Beatles (The White Album)』収録。ホワイトアルバムの曲は、なんかどこか裏があるような気がする曲が多いけれど、この曲はディスリスペクトが明らかな曲である。

ホワイトアルバムのややスローテンポな曲としては、この曲以外にも、ポールの「Martha My Dear」とか、ジョンの「Dear Prudence」や「I’m So Tired」、「Happiness Is A Warm Gun」(これは途中で曲調が変わるけど)など、地味な名曲が多い。


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19.Back In The U.S.S.R.

『The Beatles (The White Album)』収録。ホワイトアルバムのアップテンポな曲といえば、アルバムの冒頭を飾るこの曲を挙げたい。ポール作曲のロック。

「U.S.S.R.」はソビエト連邦のこと。ビートルズの海賊版が流通していたソ連では一番人気の曲だったらしいが、実際に疾走感・高揚感はビートルズの全楽曲でもトップクラスの名曲だと思う。

この曲はリンゴじゃなくてポールがドラムを叩いているところは聴きどころの一つ(同時に、この曲の残念なところでもあるんだけれど)。


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20.Please Please Me

ビートルズのデビュー曲といったら「Love Me Do」だが、ビートルズが爆発的にファンを増やした曲と言えば、セカンドシングルの「Please Please Me」である。

「Please Please Me」というタイトルがそもそも秀逸である。英語力に自信がある方はおわかりだろうが、「Please Please Me」の1個目のPleaseは、いわゆる「magic word」、すなわちお願いごとにつける「Please」であり、2個目の「Please」は、「喜ばせる」という動詞の「Please」であり、レトリックとして巧いと思う(私はレトリックを評価するほど英語に熟達しているわけではないが)。

ビートルズの初期というとハーモニカが特徴的だが、この曲もハーモニカのイントロから始まる。しかし、ハーモニカに頼りすぎたサウンドではないし、コーラスも聴きごたえがあり、この点などでデビューシングルの「Love Me Do」よりも良曲ではないかと思う。

この曲はビートルズの1stアルバム『Please Please Me』に収録されている。アルバムの表題曲だが、アルバムの冒頭を飾るのは「I Saw Her Standing There」。この曲は「She Loves You」と並ぶ、ビートルズ初期の明るさと若さを持ったポップなラブソングであり、この2曲も初期の名曲として合わせてお薦めしたい。


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ここまで20曲を紹介してきたが、まとめると以下の通りである。

気に入った曲があったら、その曲が収録されているアルバムと、その前後のアルバムから聴いてみていただきたい。

2020年代に入っても、ビートルズは聴きごたえがありますよ!

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