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学習まんが『日本史探偵コナン』評価・レビュー【小学校低学年にはおすすめ!】

◆この記事は◆  

『日本史探偵コナン』(小学館)を読んだので、その評価について書きます!

 

小学生の親戚にプレゼントする本を考えていた時に、小学館から『日本史探偵コナン』という学習漫画が出ていることを知りました。

私自身、小学生時代に学習漫画はよく読んでおり(ちなみに大学受験の時にも読んでいました)、学習面での効果があることも認識していたので、この『日本史探偵コナン』をプレゼントの候補にしました。

 

そして実際に『日本史探偵コナン』を読んでみて(私は東京在住なので、国立国会図書館の子ども図書館で読むことができました)、良い本だとは思ったのですが、結局『日本史探偵コナン』をプレゼントするのは見送りました。

とはいえ、せっかく全巻『日本史探偵コナン』を読んだので、感想を記そうと思います

お子さんやお知り合いへのプレゼントなどに考えていて、口コミやレビューを探している方のご参考になれば幸いです。

名探偵コナン歴史まんが 日本史探偵コナン1 縄文時代~原始世界の冒険者(タイムドリフター)~ (名探偵コナン・学習まんが)

『日本史探偵コナン』はどんな本か?

『日本史探偵コナン』がどのような本であるかについて、ご紹介します。

対象年齢

結論から言うと、『日本史探偵コナン』は、小学校低学年向けです

 

私が今回プレゼントを見送ったのは、単純にプレゼントを贈る親戚の年齢層がこれよりも高かったからです。

相手が小学一年生であれば、買っていたと思います。

 

そのように思った理由は、具体的には以下の点が良かったと感じたからです。

よかったところ

この本のコンセプトは、この本によれば

歴史を学んでもらう前に、まず歴史の楽しさを知ってほしい

というもののようですが、実際に「歴史の勉強」という感じはせず、歴史になじみがない子どもが歴史にはじめて触れるのにはうってつけの本だと思います。

 

具体的に言えば、歴史的な事件よりも、その当時の暮らしなどといった習俗の描写が重視されているところが、「歴史マンガぽさ」がないかなと思いました。

ただ、登場人物などについては実在の人物が登場したりと、小ネタは凝っていて、そこはさすが小学館の歴史マンガだと思いました。

『名探偵コナン』要素

『日本史探偵コナン』のストーリーでは、意外とコナンたち『名探偵コナン』の登場人物は出てきません。

(原作とは関係ないオリジナルの子ども2人が過去に飛ばされる、という設定のため)

 

しかし、『日本史探偵コナン』のストーリーには、『名探偵コナン』のような謎解きの要素があり、コナンの名を冠するに恥じない出来になっています。科学的な知識を用いた謎の解決などは面白いです。

 

 

大人が読んでも楽しめるか?

以上のように、『日本史探偵コナン』は面白い点も多く、おすすめできる本です。

ただ、小学校低学年の子どもがはじめて歴史に触れてもらうための導入としては優れているのですが、小学校低学年より上の子どもだったら、他の本の方がいいかもしれません。

やはり、小学校高学年以上には、大人が読んでも面白い作品の方が楽しめると思うんですよね。その意味では、少し『日本史探偵コナン』は適さないという感想を受けました。

その理由は以下の通りです。

設定に難が……

もしかすると私の読み方が悪かったのかもしれませんが(流し読みだったので)、『日本史探偵コナン』シリーズは、大人が読むと、やや設定に難があります。

 

物語の導入部分は、阿笠博士が仮想的に歴史を体験できるマシンを発明したところから始まります。

要は、このシリーズの作中世界は基本的に阿笠博士の創作なわけですが、それでは説明できないような展開もあり、いまいち説明がつきません。

学習漫画で気にすることではないかもしれませんが、大人が読んでいて少し気になる要素ではあります。

受験などの勉強には限定的

また、もう一つ不満を挙げるとすれば、受験などの学習にはそこまで有用ではないということが挙げられます。

 

先ほども述べたように、このシリーズは学習の導入としては優れていますが、体系的な学習にはあまり使えません

ストーリー以外の部分での「解説ページ」はそれなりに詳細で、この部分のレベルは小学校低学年のレベルを超えていると思うのですが、少し物足りなさがあります。

また、「シーズン2」では「シーズン1」での不足箇所を補足していたりと、有用性は考慮されているのですが、それなら普通の学習漫画でもいいように思います。

 

 

おわりに

以上をまとめると、次のような結論になります。

『日本史探偵コナン』の評価・歴史を学ぶための導入としてはおすすめ!
・小学校低学年にはおすすめ!

 

ただし、小学校高学年になると、物足りなさがあるのも事実です。

小学校高学年以上であれば、「普通の学習まんが」である、小学館の『学習まんが少年少女 日本の歴史』の方がおすすめです。先ほども書いたように、「歴史の流れをおさえる」という点で大学受験まで使えるので。

※学習漫画は色々な出版社から出ていますが、小学館がおすすめです。

また、『名探偵コナン』シリーズの学習漫画を贈りたいという場合であれば、小学校高学年以上には『名探偵コナン推理ファイル』シリーズがおすすめです。

私も『推理ファイル』はすべて読んだわけではありませんが、『エジプトの謎』などはかなり詳細で面白く、大人でも十分に楽しめる内容だと感じました。『推理ファイル』は、『日本史探偵コナン』のような特別な設定があるわけではなく、比較的コナンの原作に近いストーリー展開で導入されるので、大人が読んでも面白いです。また、解説ページは『日本史探偵コナン』以上に充実しています。

『日本史探偵コナン』シリーズ構成

『日本史探偵コナン』は、先ほども少し書きましたが、「シーズン1」と「シーズン2」と「外伝」からなります。

「シーズン2」は、「シーズン1」で描かなかった時代を補足しています。「外伝」は、特定のテーマを題材としています。

 

▼シーズン1【全12巻】

▼シーズン2【全6巻】

▼外伝(『日本史探偵コナン』アナザー)

▼ちなみに『世界史探偵コナン』も最近出ました

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