- 2020年7月25日
- 2023年6月29日
ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』が不朽の名作である理由
私は寝る前に本を読むのだが、私の「寝る前に読む本」シリーズで最高に素晴らしかったのが、このミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』である。 正直、この本は恋愛小説としてはつまらないかもしれない。だから集英社文庫の帯にある「20世紀恋愛小説の最高傑作」という謳い文句には首肯しかねる。 だが、私はこの本は恋愛小説という […]
私は寝る前に本を読むのだが、私の「寝る前に読む本」シリーズで最高に素晴らしかったのが、このミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』である。 正直、この本は恋愛小説としてはつまらないかもしれない。だから集英社文庫の帯にある「20世紀恋愛小説の最高傑作」という謳い文句には首肯しかねる。 だが、私はこの本は恋愛小説という […]
そろそろ夏休みということで、今回は読書感想文の書き方について書いていきたい。 私の個人的な感想かもしれないが、「読書感想文の書き方」というものはあまり学校で習わないように思う。だが、私は読書感想文には攻略法があると思っている。 ただし「攻略法」といっても小手先のテクニックではなくて、優れた読書感想文を書くための突破口が […]
新書を買いそろえるのが趣味なのだが、最近は忙しくあまり読めていない。 その中で、非常に読みやすく、かつ面白かったのが、ちくま新書から出た大塚英志監修/山本忠宏編『まんが訳 酒呑童子絵巻』である。 その名の通り、『酒吞童子絵巻(酒天童子絵巻)』をマンガにした本である。このブログで初めてレビューするちくま新書がこれなのは邪 […]
ボーガンによる殺人事件というニュースを見た。亡くなられた方のご冥福をお祈りする。 不謹慎ながら、私がボーガンと聞いて思い出すのは、ドラマ『相棒』Season1 第5話「目撃者」という話である。 小学校周辺で起きたボーガンによる殺人事件を題材とした話なのだが、非常に印象深い登場人物が登場する。子役時代の染谷将太演じる小学 […]
三島由紀夫に『美しい星』という作品がある。 三島作品としては異色なSF的作品であり、「変わった作品」とみられることが多い。 しかし、私は三島作品の中でこの作品が一番好きかもしれない。それはこの小説が、私の初めて読んだ三島作品だからでもあるのだが、三島はこの作品で「SF」という道具を用いて、現代社会に対して非常に多くの示 […]
高橋留美子の超名作『らんま1/2』を読み直していた。 『らんま1/2』は超名作だが、「考察」すべきような謎はほとんどないのだが、一つだけどうでもいいことに気づいたのでここに書く。 それは、「天童あかねが泳げない理由」である。 『らんま1/2』を読んだ方はご存知のように、ヒロイン・天童あかねは、カナヅチなのである。 しか […]
大河ドラマ『麒麟が来る』を観ている。録画して見ているので若干流れに乗り遅れている感があるが、長良川の戦いで斎藤道三が高政(義龍)に討たれるのをようやく見終わったところである。 ところで大河ドラマの楽しみ方は色々あると思うが、私はいつも大河ドラマを、史実(ないし逸話)をどのように潤色して物語を作り上げているのだろうか […]
私は現在、文系の大学院修士課程の学生であるが、なかなか厳しい道であることを自覚している。 そうというのも、一般に文系で修士・博士まで進んだ学生というものは、一部が大学教授の職を得られるほかは、社会的栄達と全く無縁の生涯を送ることになるからである。自殺率も非常に高まることが知られている。 文系よりは多少ましだと思うが、研 […]
私の一番好きなマンガの一つは江口寿史さんの『ストップ!!ひばりくん!』という作品で、このマンガに関しては、このブログでも今まで二回も記事を書いている。 ここ数日「ひばりくん」の検索が増えていて、なんでだろう? と思っていたところだったが、5月20日が「ひばりくん」のアニメの放映開始日だったことに気づいた。 ――というわ […]
「27クラブ」という言葉がある。 ――このクラブの「会員」は、27歳で死亡したポピュラー音楽のミュージシャンたちである。ニルヴァーナのカート・コベイン(カート・コバーン)やジャニス・ジョプリンなどが主要メンバーである。最近ではエイミー・ワインハウスも「27クラブ」入りを果たしてしまった。 彼らの存在から、欧米ではミ […]