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読書

  • 2025年4月13日

「実在のディストピア」を描いた短編集 ナディン・ゴーディマ『ジャンプ』【あらすじ・感想】

ディストピアを描いた小説として、私がこれまで読んできた中で最も心をえぐられた小説とは何だっただろうか。 ディストピア小説の「三大古典」を挙げるとすれば、言わずと知れたジョージ・オーウェルの『1984年』 や、機械文明と人間の相剋を描き出したオルダス・ハクスリーの『すばらしき新世界』、本が焼かれる世界 […]

  • 2025年3月12日

AIは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をどう読んだか?

フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、人間とアンドロイドの境界をテーマにし、多くの読者にその問いを投げかけた、SFの金字塔として知られている。 さて、このブログでは、自己満足かもしれないが基本的に生成AIを使用しないよう努めている(きちんと自分が感じた本の感想を記録 […]

  • 2025年3月8日

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のタイトルは何を意味するのか?【あらすじ・感想】

フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、1968年に刊行されたディストピアSFの傑作で、映画『ブレードランナー』の原作(というよりは原案)としても知られている。 だが、この作品は、その題名は非常によく知られている一方で、「名前は知っているけれど、読んだことはない」とい […]

  • 2025年2月24日

スマイルセールでKindle Paperwhiteを買い替えて本やマンガを読んだ感想《第11世代→第12世代》

2020年にKindle Paperwhiteを購入してから、約4年半が経った。 旅行先にも持っていくくらい気に入って、どれくらい使用するかはその日によるが、ほぼ毎日Kindle Paperwhiteで本やマンガを読む生活を続けていた。だが、マックスで充電しても4時間程度しか使うことができなくなって […]

  • 2025年2月9日

ウンベルト・エーコ『バウドリーノ』は学者による最高の歴史小説である【あらすじ・感想】

別に私は小説家になるために努力をしているわけではないが、「こんな小説を書いてみたい」という嫉妬のような感情を、小説を読んでから抱くことがある。 個人的に、一番「こんな小説を書いてみたい」と思った小説は、ウンベルト・エーコの『バウドリーノ』という小説である。 ウンベルト・エーコといえば、代表作である長 […]

  • 2024年11月22日

メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』あらすじ・感想ー怪物と現代の「無敵の人」との相似形

メアリー・シェリーが『フランケンシュタイン』(原題は『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』)という小説を、自らが女性であることを隠して刊行したのは1818年のことだが、それから200年以上が経ってからも、この小説は非常に現代社会に対しても示唆に富んだものである。 ちなみに「フランケンシ […]

  • 2024年11月15日

【『推しの子』最終回】星野アクア死亡エンドは避けられなかったのか《感想・考察》

『推しの子』が、昨日完結した。 その評判について客観的に書き残すと、SNS上では、「最終回で失速した」など、かなり炎上気味になっている。実際、なぜアクアとルビーが転生できたのか、ツクヨミの正体など、最終回を読んでも明かされなかった要素や伏線が多い点は個人的にも少し残念ではあり、そうした点が「投げやり […]

  • 2024年4月3日

『神のみぞ知るセカイ』は最終回が最も素晴らしいマンガの一つである

私は幼少期よりジャンプよりサンデーが好きだった。サンデーの方が、ジャンプよりも良くも悪くも「ゆるさ」があったのだと思う。 そんなサンデーの中で私にとって思い出深いマンガの一つがが、若木民喜先生の『神のみぞ知るセカイ』という漫画である。   私は、このマンガはラブコメディのあらゆる要素を含ん […]

  • 2024年3月31日

『華氏451度』あらすじ・感想ー「本の価値」を人々が本を読まなくなった時代に考える

大袈裟な飛躍かもしれないが、図書館の廃止のニュースを見ると、人類の歴史の中で権力者によって本が弾圧されてきたことを連想する。秦の始皇帝は焚書坑儒として本を焼いて思想家を生き埋めにし、ナチス・ドイツも本を焼いてきた。本を焼くという行為は、自国の支配を都合よくしようとして行う場合もあるが、他国の歴史を奪 […]

  • 2024年3月31日

岩尾俊兵『世界は経営でできている』(講談社現代新書)について語りたい【書評・感想】

岩尾俊兵『世界は経営でできている』(講談社現代新書)という本の感想などを最近よくSNSで見る。 それで私も気になったので読んでみたが、『世界は経営でできている』という本は、「感想を書きたくなる新書」だということである。なるほど、だからSNS上にはここまでたくさんのこの本の感想が書かれているわけか…… […]

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このHPについて

このブログは管理人が実際に読んだ本や聴いた音楽、見た映像作品について書いています。AI全盛の時代ですが、生身の感想をお届けできればと思っています。