Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)というサービスがある。音楽のサブスクリプションと違い、ほとんどの電子書籍が読み放題というわけにはいかないが、非常に多くの本を定額で読むことができるサービスである。
ビジネス書なども多く読み放題のラインナップに入っているようだが、私として興味があるのは小説の古典的名作である。このサービス、非常に多くの古典的名作を読むことができるのである(Kindle Unlimitedにというよりは、光文社古典新訳文庫とグーテンベルク21に感謝すべきかもしれない)。
今回は、個人的メモも兼ねて、今回はKindle Unlimitedで読める英米文学、特にアメリカ文学の古典的名作をだいたい25作品くらい集めた。(アメリカ編はこちら)
なお、これらはすべて記事投稿日時点のデータであり、定額で読めなくなっている場合もあると思われる。
なので、実際にKindle Unlimitedで読んでみようという場合には商品ページを確かめるか、AmazonのKindle Unlimitedで読める文芸作品の一覧画面などとりあえず確認してみてほしい。
- オールコット
- オー・ヘンリー
- スコット・F・フィッツジェラルド
- メルヴィル
- アーネスト・ヘミングウェイ
- アガサ・クリスティー
- エラリー・クイーン
- エドガー・アラン・ポー
- ジャック・ロンドン
- マーク・トウェイン
- バーネット
- おわりに
順番は適当です、ごめんなさい。
オールコット
『若草物語』
レーベル:グーテンベルク21
映画などでも有名な四姉妹の物語。
オー・ヘンリー
『Oヘンリー短編集』
レーベル:光文社古典新訳文庫
短編小説の名手・Oヘンリーの傑作選。知っている作品も多いはず。
スコット・F・フィッツジェラルド
『グレート・ギャツビー』
レーベル:光文社古典新訳文庫
映画化も多数。村上春樹が最も愛する小説としても知られる。華麗なる男ギャツビーの虚像と実像を描いた名作中の名作。
『若者はみな悲しい』
レーベル:光文社古典新訳文庫
『グレート・ギャツビー』と共通した世界観の短編集。
まずは『グレート・ギャツビー』を読むことがおすすめ…… と言おうと思ったが、グレートギャツビーが長くて読みはじめるのが億劫という場合には、この作品から読み始めてもいいかもしれない。
メルヴィル
『ビリー・バッド』
レーベル:光文社古典新訳文庫
ハーマン・メルヴィルは、アメリカを代表する作家の一人。悲劇性・象徴性のために生前はあまり評価されなかった作家であるが、死後評価されて今に至る。
『ビリーバッド』はメルヴィル死去の前年に書かれた遺作。
イギリスの戦艦に徴用されたビリー・バッドが、水兵の陰謀に巻き込まれて船長によって死刑に処せられる物語。
『漂流船』『書記バートルビー』
レーベル:光文社古典新訳文庫
2つの中編が収録された本。
『漂流船』は、その名の通り何やら怪しい漂流船が流れてきて…… という物語。
『書記バートルビー』は、法律事務所にやとわれた青年バートルビーが一切の仕事を拒否するようになる…… という物語で、不条理性はカフカに先駆けた作品だと言われている。
メルヴィルと言えば『白鯨』だが、白鯨は上下巻のうち読み放題で読めるのは上巻のみであるので、残念だが今回は紹介しない。
アーネスト・ヘミングウェイ
『老人と海』
レーベル:光文社古典新訳文庫
『武器よさらば』
レーベル:グーテンベルク21
アガサ・クリスティー
グーテンベルク21でめちゃくちゃ読める。
ここには一部しか載せないので、詳しくはAmazonの一覧を見ていただきたい。
エラリー・クイーン
グーテンベルク21でめちゃくちゃ読める。
ここには一部しか載せないので、詳しくはAmazonの一覧で見ていただきたい。
エドガー・アラン・ポー
『黒猫』『モルグ街の殺人』
レーベル:光文社古典新訳文庫
近代推理小説・近代探偵小説の基礎を作った超名作。今でも怖さが伝わってくる名作。子ども(中学生くらい?)にも薦めたい本のひとつ。
ジャック・ロンドン
『野生の呼び声』
レーベル:光文社古典新訳文庫
何度も映画化されており、2020年にはハリソン・フォード主演で映画化されている。
『白い牙』
レーベル:光文社古典新訳文庫
こちらもロンドンの代表作。
マーク・トウェイン
『トム・ソーヤーの冒険』
レーベル:光文社古典新訳文庫
コメントはいらないでしょう!
『ハックルベリー・フィンの冒険』
レーベル:グーテンベルク21
トム・ソーヤ―の冒険の続編。
文学的にはトム・ソーヤーよりも高い評価を受けていることも多かったりする(新潮社の海外文学ランキングにはハックルベリー・フィンの冒険だけランクインしていたりする)。
『秘密の花園』
レーベル:光文社古典新訳文庫
作者フランシス・ホジソン・バーネット(バーネット夫人)は英文学かアメリカ文学か微妙であるが、ここに置いた。
『秘密の花園』は言わずと知れた名作。
おわりに
Kindle Unlimitedは初月無料なので、心からお薦めしたいサービスである。
同時に大量に本が借りられないなどの制限はあるが、古典的名作をここまで気軽に立ち読みできるサービスは他にない。
なお誤解されがちだが、Kindle書籍はPC/スマホからもアプリで読むことができる。
青空文庫などは無料で購入できるので、とりあえず入れてみて、試してみてはいかがだろうか。
なお、最初に書いた通り、ここで紹介したのはすべて記事投稿日時点のデータであり、定額で読めなくなっている場合もあると思われる。
なので、実際にKindle Unlimitedで読んでみようという場合には商品ページを確かめるか、AmazonのKindle Unlimitedで読める文芸作品の一覧画面などとりあえず確認してみてほしい。