寝る前に読みたい世界の短編集おすすめ12選【海外文学を代表する短編の名手紹介】

寝る前に読みたい世界の短編集おすすめ12選【海外文学を代表する短編の名手紹介】
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その日がどんなに悪い一日だったとしても、寝る前に良質な短編小説を読むことができれば、なんとなくいい気分で一日を終えることができる。たとえば、日中に仕事や家事に追われ、一日を楽しめなかった反動で夜更かししてしまう「リベンジ夜更かし」と呼ばれる行動パターンがある。私もよくそれをやってしまう一人だが、それを防ぐのにも短編小説は有効である。というわけで今回は、私がおすすめしたいと思う短編小説の名手を紹介したい。

この記事では、アメリカやイギリス、フランスやイタリアから、南アメリカ、アフリカ、中国の古典など、世界の「短編小説の古典」と呼ばれるような作家によるおすすめの短編集を紹介する。この記事では日本の現代作家については紹介しないが、海外文学になじみがないという方にも興味を持っていただけたら幸いである。

ディーノ・ブッツァーティ

最初に紹介したいのが、イタリアの作家ディーノ・ブッツァーティ(1906~1972)。いきなりマイナーな作家の紹介になってしまったかもしれないが、筆者が邦訳作品をほぼ読みつくしてしまった数少ない作家の一人であり、思い入れの最も強い作家として紹介させていただきたい。ブッツァーティの短編を寝る前に読んでいたころの人生はなんとなく充実していたように思える。

ここで恐れずに言えば、ブッツァーティは寝る前に読む作家として世界最高峰である。

ブッツァーティは長編『タタール人の砂漠』が有名だが、基本的には短編小説を書いた作家である。その短編は、現代社会批判や、同時代を生きたヒトラーなどを題材にした短編、ブッツァーティのジャーナリストとしての経験を背景にした作品もあるが、『タタール人の砂漠』同様に人生の有限さ・儚さをテーマにしたものや、得体のしれない不安を描いたホラー的・幻想的な作品が多い。まさに寝る前に読みたい短編小説家である。

ブッツァーティの短編集でまずおすすめしたいのは、 岩波文庫の『七人の使者/神を見た犬』。なお『神を見た犬』は、光文社古典新訳文庫のブッツァーティ短編集(『神を見た犬』)が出ていて、これは次におすすめ。両者は「神を見た犬」「七階」(どちらも傑作である)など一部収録作は重複しているが、どちらかというと「七人の使者」「水滴」などを収録する岩波文庫版の方が“正典”という印象である。

文庫の次におすすめしたいのは、東宣出版から長野徹訳で出ている短編集三部作『魔法にかかった男』『現代の地獄への旅』『怪物』である。この三冊は順番に読むのがおすすめである(この三冊はそれぞれ、初期作から訳者が選んだ作品、中期~後期作から訳者が選んだ作品、その補遺、という形。『魔法にかかった男』『現代の地獄への旅』のクオリティは非常に高いが、『怪物』は若干レベルが落ちるように思えた)。この三冊は白水Uブックスと同じ判型で出ているが、東宣出版からはこれより少し大きな判型でブッツァーティの没後50年記念出版として『ババウ』『動物奇譚集』が出ており、さらにブッツァーティを読みたいという方におすすめしたい。

F.S.フィッツジェラルド

次は、アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルド(1896~1940)を紹介したい。

短編小説家としてフィッツジェラルドを紹介するのは違和感があるという方もいるかもしれないが、紛れもなくフィッツジェラルドは優れた短編の書き手であり、ここで紹介させていただきたい。

フィッツジェラルドは第一次大戦後の好景気に沸いた1920年代、いわゆる「ジャズ・エイジ」を象徴する作家であり、その作品は代表作『グレート・ギャツビー』に象徴されるように、華やかさと喪失の予感が漂っている。

短編集を一冊だけ選ぶなら、村上春樹訳の『フィッツジェラルド10 傑作選』(中公文庫)を挙げたい。こちらは村上春樹がこれまで訳してきた作品の中で10作を選んだ傑作選で「氷の宮殿」「冬の夢」「リッチ・ボーイ」「バビロンに帰る」などの代表作が収録されている。もしこれが気に入った場合「村上春樹翻訳ライブラリー」版に進むことになると思う。そうすると中公文庫版と短編小説の内容は重複することになってしまうので、初めから「村上春樹翻訳ライブラリー」を買ってもいいかもしれない。

村上訳以外なら、野崎孝訳の新潮文庫版や、岩波文庫、光文社古典新訳文庫からも出ている。好みに応じて手に取っていただければと思う。

そしてフィッツジェラルドの短編(中編?)としておすすめしたいのは、映画化もされた『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(角川文庫)である。年老いた姿で生まれどんどん若返るベンジャミン・バトンの数奇な人生は、実はフィッツジェラルドが書いたものなのだ。原作は映画とは少し違ったテーマになっており、興味のある方はぜひ読んでみてほしい。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

続いて、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899~1986)を挙げたい。「迷宮の作家」「知の工匠」などと呼ばれる、20世紀文学を代表する一人である。

ボルヘスは生涯にわたって短編・詩・エッセイを書き続けたが、長編小説は一つも書かなかった。無限や迷宮、そして有名なすべての書物を収めた「バベルの図書館」などの着想を、わずか数ページの短い物語に精緻に畳み込んでいくのがボルヘスの真骨頂である。

正直に言えばボルヘスの小説はやや難解で、疲れているとうまく小説が頭に入ってこないかもしれないが、それはそれでよい睡眠薬代わりになるかもしれない。その意味ではボルヘスこそ寝る前に読むのにふさわしい。

ボルヘスの最初の一冊には、代表作の『伝奇集』(岩波文庫、鼓直訳)をおすすめする。宇宙のすべてを収めた図書館を描く「バベルの図書館」、夢のなかで一人の人間を創造しようとする男の「円環の廃墟」など、ボルヘス的世界の代表作が並ぶ。次に同じ岩波文庫の『アレフ』(鼓直訳)。一点のなかに全宇宙が見えるという奇想を描いた表題作のほか、たった数ページしかないが深く印象に残るハードボイルド的作風の「エンマ・ツンツ」などが収められている。

エドガー・アラン・ポー

4人目は少し時代を遡り、アメリカの作家エドガー・アラン・ポー(1809~1849)を紹介したい。言うまでもなく「江戸川乱歩」の名前の由来になった推理小説の祖、さらに言えばアメリカ文学の祖であり、ホラー小説の名手でもある。時代は少し古くなるが、短編というジャンルを語るうえで欠かすことのできない作家である。

ポーは長編をほとんど書かず、短い小説のなかに自分の世界を作り上げることに長けていた。それはポーが自身の創作論として、優れた短編は一つの効果に向けて全体が統一されていなければならず、また一度に読み切れる長さでなければならないと説いていたことにも表れている。

代表作はこのブログでも以前紹介したことがあるが史上初の推理小説とされる「モルグ街の殺人」や、語り手の狂気を克明に描いたホラーの傑作「黒猫」だろう。邦訳はあまりに数多く出ているので、把握しきれないが、「モルグ街の殺人」「黒猫」が収録されているものがおすすめ。

ギ・ド・モーパッサン

続いて5人目は、フランスの作家ギ・ド・モーパッサン(1850~1893)。『女の一生』の作者として知られる作家だが、その本領はやはり短編にある。

モーパッサンはフランス文学の歴史を変えたといわれる小説『ボヴァリー夫人』を書いたフローベールに師事し、わずか十年ほどの作家生活のあいだに300を超える中短編を書いた。

小説で描かれるのは、人間の見栄や欲望や哀しみで、19世紀パリを生きた人々の本質は21世紀を生きる私たちと何ら変わらないことを教えてくれる。そのような“昔の普通な人々”の小説を読みたいという方にお勧めしたい。

モーパッサンの短編の中で最も有名な「首飾り」は、岩波文庫の『モーパッサン短篇選』高山鉄男訳)、新潮文庫から出ている青柳瑞穂訳の『モーパッサン短編集(二)』に収録されており、モーパッサンの短編を初めて読むという方にはおすすめしたい。モーパッサンの新訳としては光文社古典新訳文庫(太田浩一訳)があるが、今のところ「首飾り」のような超有名作品はあえて外されているようである。新訳のおすすめは『脂肪の塊/ロンドリ姉妹 モーパッサン傑作選』(光文社古典新訳文庫)。

アントン・チェーホフ

ここで6人目に、ロシアの作家アントン・チェーホフ(1860~1904)を紹介したい。

チェーホフは近代短編小説の事実上の祖とも評される人物である。チェーホフの短編ではわかりやすい事件は起きず、描かれるのはありふれた人々のありふれた一日や、ふとした心の揺れである。この日常の平凡な機微を描いた小説家として、チェーホフは画期的だったと言われている。

また、創作についての有名な原理に、いわゆる「チェーホフの銃」というものがある。物語の最初の場面で壁に銃が掛けてあるのなら、その銃は物語のうちに必ず発射されなければならないという考え方だ。要するに物語に登場するものはすべて必然性を持っていなければならず、不要なものは容赦なく削ぎ落とせ、という美学である。もちろんチェーホフ自身が「チェーホフの銃」と名付けたわけではないが、この理論はチェーホフ自身が手紙に残したものであり、彼の小説はもちろん緻密な構造を特徴としている。

最初の一冊には、新潮文庫の『かわいい女・犬を連れた奥さん』(小笠原豊樹訳)がおすすめ。つき合う相手によって自分の意見が変わってしまう女性を描いた「かわいい女」、中年男性の恋を描いた「犬を連れた奥さん」などの代表作が収録されている。ロシア文学の泰斗・沼野充義による新訳で、詳しい解説もついている『新訳 チェーホフ短篇集』(沼野充義訳)もおすすめしたいが、こちらは文庫化されていない。

なお、チェーホフは晩年に『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』といった戯曲の傑作も残しており、作品単体としてはこれらの方が有名かもしれない。短編で気に入った方はそちらにも進んでみてほしい。

レイモンド・カーヴァー

次に少し時代を現代を進めて、アメリカの作家レイモンド・カーヴァー(1938~1988)を紹介したい。20世紀アメリカを代表する短編小説の名手で、日本では村上春樹が訳したことで広く読まれるようになった。

カーヴァーの小説は、酒に溺れたり、職を失ったり、夫婦の仲がうまくいかなかったりという男性が主人公であることが多い。派手なオチで読者を驚かせるタイプの短編とは正反対で、中年男性の哀愁を描いている

どれを最初の一冊に推すかは悩ましいが、タイトルも有名な『愛について語るときに我々の語ること』(村上春樹訳、村上春樹翻訳ライブラリー)が個人的にはおすすめ。二組の夫婦がジンを飲みながら「愛」について語り合うだけの表題作は、何も起きないのに妙な緊張感が漂う不思議な一篇である。デビュー作『頼むから静かにしてくれ』もおすすめ。また上述の2冊よりタイトルの知名度は劣るが、実は『大聖堂』が一番作家として脂ののった時期の作品かも知れない。

ちなみにカーヴァーとしばしば混同される小説家としてジョン・チーヴァーがいるが(チーヴァーとカーヴァーの2人には交流があった)、チーヴァーも短編の名手で「郊外のチェーホフ」の異名を持つ。

ルシア・ベルリン

ここでカーヴァーに続いて、またアメリカの作家になってしまうが、ルシア・ベルリン(1936~2004)を加えておきたい。

ルシア・ベルリンは、ここまで紹介してきた古典の名手たちとは違い、つい近年になって「再発見」された作家である。生前はごく一部の熱心な読者にしか知られていなかったが、亡くなってから十年後の2015年、英語圏で短編集『A Manual for Cleaning Women』(掃除婦のための手引き書)が刊行されるや、たちまちベストセラーとなった。

ベルリンの短編は、その多くが彼女自身の波乱に満ちた半生を素材にしている。アメリカの鉱山町を転々とした幼少期、酒びたりの祖父母のもとで過ごした少女時代、父が一山当てたあとの南米でのお嬢様暮らし、三度の結婚と離婚、4人の子を抱えたシングルマザーとしての日々、アルコール依存とその克服。そして掃除婦、電話交換手、学校教師といった職を転々としながら生きた経験が短編小説になっている。

カーヴァーと同じ「ダーティ・リアリズム」の系譜にある小説家だが、カーヴァーの短編小説が男性の共感を呼びやすいとすれば、ベルリンの短編は女性の共感を得やすい傾向にあるといえるかもしれない。

邦訳は、岸本佐知子訳の『掃除婦のための手引き書』(講談社文庫)がある。原書の43篇から訳者が選りすぐった24篇を収めたもので、2020年の本屋大賞翻訳小説部門で第二位に選ばれるなど、日本でも大きな反響を呼んだ。作家の小川洋子は本書の推薦文で「読み終えるのが惜しくて惜しくて、一日一篇だけと自分に課していました」と書いていたが、まさに寝る前に一篇ずつ味わうのにふさわしい短編集である。

サキ

ここで少し時代を遡り、9人目にイギリスの作家サキ(1870~1916)を紹介したい。本名をヘクター・ヒュー・マンローといい、アメリカのオー・ヘンリーと並んで、19世紀末~20世紀初頭の短編の名手とされる、ブラックユーモアの達人である。

サキの短編は、どれも短く、ウィットに富み、そして最後に意外な、しばしば毒のある結末が待っている。

定番は新潮文庫の『サキ短編集』(中村能三訳)であり、こちらをおすすめしたい。「開いた窓」や「おせっかい」など、サキらしい一篇が揃っている。ほかに岩波文庫の『サキ傑作集』(河田智雄訳)もおすすめ(代表作の一つ「トバモリー」は新潮文庫版には収録なし)だが、品切れしている。そしてこちらも現在品切れ中だが、決定版としてはちくま文庫の『ザ・ベスト・オブ・サキ』もある。

ちなみに「サキ」という筆名の由来には、南米にすむサキという猿からとったという説があるらしいが(ただしペルシアの詩集『ルバイヤート』に出てくる給仕からとったという説の方がやや主流らしい)、サキの作品には動物を題材にした短編が多いのも特徴である。また皮肉屋のサキは、徴兵年齢を超えていたにもかかわらず第一次世界大戦への従軍を志願し、前線で亡くなったことでも知られている。

オー・ヘンリー

10人目は、アメリカの作家オー・ヘンリー(1862~1910)を紹介したい。

サキとオー・ヘンリーはしばしば比較される作家であり、イギリスのユーモア作家E.V.ルーカスは「泊り客の枕もとに、オー・ヘンリー、あるいはサキ、あるいはその両方をおいていなければ、女将として完璧とはいえない」と評したという。サキもオー・ヘンリーも、100年以上前から寝る前に読む作家の定番だったのだ。

両者ともに「意外な結末」を得意とした作家だが、毒で読者をひやりとさせるサキとは対照的に、オー・ヘンリーの結末には人を温かくするものが多い。代表作「賢者の贈りもの」「最後の一葉」は教科書にも採用されているので、物語そのものはどこかで読んだことがあるという人も多いだろう。

オー・ヘンリーの短編集はかなりたくさん出ているのでどれをお薦めすればよいのか分からないが、岩波文庫の『オー・ヘンリー傑作選』(大津栄一郎訳)などは定番の短編をおさえている。

ちなみにオー・ヘンリーははもともと銀行員だったが、横領の罪に問われて服役し、その獄中で小説を書き始めたという経歴の持ち主である。温かい作品が刑務所で生まれたというのは意外な気もするが、どこか納得できる部分もある。

ナディン・ゴーディマ

11人目は少し趣向を変えて、近現代のアフリカの作家を取り上げたい。ここで紹介したいのが、南アフリカの作家ナディン・ゴーディマ(1923~2014)である。1991年にノーベル文学賞を受賞した、アフリカ人女性として初の受賞者として知られている。

日本では決して知名度が高くない小説家で、未邦訳の長編の作品も多いが、私がこれまでの人生で読んできた短編集の中でも非常に印象に残る作品がゴーディマの『ジャンプ 他十一篇』(柳沢由実子訳)であり、ここで紹介させていただきたい。

日本語で読めるゴーディマの短編は『ジャンプ』がほぼ唯一であるが、本書はアパルトヘイト体制という、いわば「実在したディストピア」を静かな筆致で描いた短編集であり、読むときっと社会への見方が変わる作品である。過酷な現実を描く一方で、その過酷さゆえに幻想的で非日常的な感覚も読むものに与える短編集である。

蒲松齢

最後に紹介したいのが、中国・清代の作家蒲松齢(1640~1715)と、その短編集『聊斎志異』である。ここまで19世紀以降の世界の短編小説を紹介してきたが、最後に東洋の古典を取り上げたい。

『聊斎志異』は、狐や幽霊、妖怪のたぐいと人間との交わりを描いた怪異譚を、500篇近く集めた短編集である。作者の蒲松齢は、科挙に何度挑んでも最終合格できなかった人物だったが、そんな彼が中国怪異文学の最高峰とも称される古典を残した。

過去にも『聊斎志異』についてはこのブログで紹介したことがあるが、狐が美女に化け、死者がよみがえり、現実とあの世が交差する幻想的でどこか艶めかしい世界は、今読んでも非常に面白い。

ここでまたあえて言えば、『聊斎志異』は寝床で読む古典文学として至高である

邦訳としては、岩波文庫の『聊斎志異』上・下(立間祥介編訳)が定番である。全篇からの抄訳だが、まずはこれを読めばこの作品の魅力は十分に味わえる。より新しく、解説も充実しているのが光文社古典新訳文庫版(黒田真美子訳)で、こちらは一冊にまとまっている。もし『聊斎志異』により興味を持ったという方には、平凡社ライブラリーから出ている全訳をおすすめしたいのだが、こちらは絶版になっており入手はやや難しい。

余談だが、収録作の一つ「聶小倩」は、香港映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の原作として知られる。また、芥川龍之介の短編「酒虫」も、この『聊斎志異』を下敷きにしたものである。時代を超えた魅力を持つ中国古典をぜひ味わってみてほしい。

おわりに

ここまで、世界の短編小説について紹介してきた。幅広く世界の短編集について紹介してきたので、興味を持った作品からぜひ手に取ってみてほしい。

私は長編小説を読了した時の、達成感のような、長い読書体験がついに結実した時のカタルシスのような感覚が好きである。だが、短編小説でしか味わうことのできない魅力も確かにある。それは鮮やかなオチであったり、あるいは人生のごくわずかな一片を切り出すことで生まれる意味である。何より、短編は疲れていても読むことができるのがよい。そして寝る前に良質な短編を読むことで、悪い一日であっても帳尻を合わせることができるのだ。

▼本ブログで紹介した短編集はこちら

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